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初めてトレーラーを観た時から気になっていた『ラースと、その彼女』をやっと観ました。キテレツな設定なのに、笑いあり涙ありのハートウォーミングなお話。主人公のラースがとても愛おしくなります。片田舎に住む、27歳、GF無し、人間嫌いのラース(ライアン・ゴズリング)は、兄のガス(ポール・シュナイダー)とその妻カリン(エミリー・モーティマー)が暮らす実家の離れのガレージで一人暮らし。友達もナシ、毎日会社と自宅の往復。そんなラースのことをカリンは気にかけて、いろいろと行動を起こしますが全く効果無し。そんなある日、珍しく母屋に訪ねて来たラースは兄夫婦に、友人が来ているので部屋に泊めて欲しいと頼みます。あのラースが友達を連れて来る!それも女性!と兄夫婦は喜びますが、なんと連れて来たのはリアル・ドール(いわゆるダッチワイフのリアル版)…。彼女の名はビアンカ。スーツケースを空港で盗まれて…。と楽しそうに話すラースに兄夫婦は言葉を無くします。困惑する2人は取りあえずラースを連れて病院へ。そこで、主治医のバーマン医師(パトリシア・クラークソン)に診てもらうと「ビアンカはラースに必要だから現れたのだから、ラースに話しを合わせるように」と言われます。「ついに弟がイカレちまった!」と悲しむガス。戸惑いながらもラースに話しを合わせるカリン。町の人にもラースに話しを合わせてもらうように頼みます。周りの冷たい視線もおかまい無しで、愛するビアンカと楽しそうに出かけるラース。しかし、ラースはビアンカを介して兄夫婦とも会話が増え、長い間あった兄弟の確執も雪解けムードに。なによりラースは町の人みんなに愛されていることに気付き始め、変化が現れます。いろいろなモノを一人で抱え過ぎたラースが生んだビアンカ。彼女はラースを良い方向に導く為に現れた「道しるべ」だったのでした。ただの人形なのに、ラースと一緒にいるとビアンカは表情豊かで、人格があるように見え始めます。このキテレツな設定なお話を心温まるファンタジーにしたのはステキな出演者たち。ラースを置いて父親から逃げたことを気にしていたガス、なんとかラースを理解したいと頑張る妊娠中のカレン、ラースに片思いをするマーゴ(ケリ・ガーナー)、温かく手を差し伸べるバーマン医師、それからラースと同じ教会に通う人々、ラースの同僚たち。みんな素朴でいい人たち。そして何と言っても、ラースを演じたライアン・ゴズリングが素晴らしい! とても繊細な演技を見せます。それからビアンカも。前半は大笑い、後半はしんみりさせてくれるとてもステキな映画です。(2008年公開作品/原題 Lars and the Real Girl) 星は4つ。★★★★☆
by aiko_kiz
| 2009-09-14 22:32
| DRAMA
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