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ソウル・バス大先生のステキなオープニングから始まる『七年目の浮気』。マリリン・モンローが地下鉄の風でスカートをふわりとさせる、映画史に残るあの名シーンがある映画です。そういえば、マリリン・モンローの出演作ってまともに観たのは高校生の時に観た『イヴの総て』ぐらい…。ちゃんと観た事がありませんでした。BSで続けてマリリン・モンローの映画を続けて放送していることもあり、ちゃんと観てみました。ちなみにこの映画で彼女の役は名前がありません。ただの「ブロンドの無邪気で無防備でセクシーな男を夢中にさせる若い女」。これって当時、「マリリン・モンロー」に世間が求められたイメージそのもののような気が…。彼女の不幸な人生の結末を知っているだけに、なんだかとても切なくなります…。マンハッタンに住み出版社で働く、抑圧された中年男リチャード(トム・イーウェル)。やたらと独り言が多く、想像力が逞しい男です。息子リッキーの夏休みの間、妻ヘレン(イヴリン・キース)とリッキーを避暑地へと送り出し、つかの間の独身気分に。そんな時に、リチャードのアパートの上に住む部屋を住人の旅行中にだけ借りたという、ブロンドでセクシーな女性(マリリン・モンロー)に出会います。それから、「家で1杯やらないか?」という誘いに気軽に乗り、男に押し倒されても取り乱さず、男性からの求婚にうんざりしているこの「魅力的な女性」への欲望と戦うリチャード。彼女は自分の部屋には無いエアコンに魅力を感じてるだけなのに…。トム・イーウェルの一人で勝手に想像を膨らましてのドタバタにはちょっとイライラさせられますが、マリリンとの掛け合いが面白くて、いいコンビ。映画の中では無邪気に振る舞い、笑うマリリンですが、この映画の撮影時は当時の夫、ジョー・ディマジオと上手くいっていなかったこともあり、精神的に不安定で台詞を覚えられずにNGを連発したんだとか。ちなみに「スカートふわり」の撮影現場を観たジョー・ディマジオは大激怒(正確には、この撮影に集まった野次馬を見て激怒したみたいですが)。このことが離婚の決定的な原因となったと言われています。この映画の大ヒットで更なる名声を高めたマリリンですが、女優としての名声と反比例して彼女のプライベートは坂道を転がり落ちて行くことに。切ないねぇ。この映画を観て、今度ポテトチップスをシャンパンに浸して食べてみようと思います。それから、7年目の夏には気をつけようと思います。(1955年公開作品/原題 The Seven Year Itch) 星は3つ。★★★☆☆
by aiko_kiz
| 2009-10-02 21:57
| COMEDY
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