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「結婚」=「女の幸せ」と信じられていたころ『モナリザ・スマイル』
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1950年代の名門女子大学を描いた『モナリザ・スマイル』。この頃の女性のファッションにはとても興味があるので、それだけでも楽しく観られました。リベラルな新人教師と保守的な女子学生のファッションの対比も面白い。教壇以外ではボサボサなヘアスタイルに、ザックリとしたニットのカーディガン、パンツ、刺繍入のチュニック、ベレー帽…といった新人教師のスタイルに対して、生徒たちはいつでも優雅にウェーブしたヘアスタイルに、パールのネックレス、Aラインのスカートにカーディガン…といった具合。主人公はカリフォルニアから東部の名門女子大学であるウェルズリー大学に美術史の教師としてやってきたキャサリン(ジュリア・ロバーツ)。高い志を胸にこの大学へやって来ましたが、頭はいいのに教科書を丸暗記する事しかしない生徒たちに手を焼き、あまりにも保守的過ぎる校風に苦労します。しかし、彼女の努力で生徒たちは自分の頭で考えることをし始め、教師としての評価も高かまっていきます…。この映画の舞台は1950年代、女性は「結婚する」ことだけが「幸せの道」だと信じられており、女性の社会進出なんてまだまだ先だった時代。そんな今とは時代は違えど、悩みは変わらない女性が沢山登場します。「家庭と仕事」の両立は可能だと信じており、自分の信念と生きる教師キャサリン→だから30歳を過ぎても独身。捨てられた男性を忘れられずに、未婚のままでいるマナーの教師ナンシー(マーシャ・ゲイ・ハーディン)→周りには「婚約者は戦死した」と言っている。母親と同じ道を行けば幸せになれると固く信じていたベティー(キルスティン・ダンスト)→結婚したものの夫に浮気される。イェールの法学部に合格したのに迷うジョーン(ジュリア・スタイルズ)→結局、結婚して家庭を取る。別れた教授が忘れられないジゼル(マギー・ギレンホール)→妻子ある男性と付き合う。自分に自身が持てないコニー(ジニファー・グッドウィン)→友達の言うことに振り回されて、BFを振る羽目に。などなど、女性なら誰かに共感できるのでは? キルスティン・ダンストのお固い優等生のベティーやマギー・ギレンホールの痛々しい自虐的なジゼルが印象的でした。この映画には地味に『THE 4400 -フォーティ・フォー・ハンドレッド』のローラ・アレンや『お買い物中毒な私!』のクリステン・リッターも出演しています。(2004年公開作品/原題 Mona Lisa Smile)

星は3つ。★★★☆☆
by aiko_kiz | 2009-11-04 23:57 | DRAMA
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