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ジェームズ・ステュアートとマレーネ・ディートリッヒが共演した『砂塵』。白黒の西部劇なんて、ほとんど観ないジャンル。というより、今まで進んで全く観ませんでした。BSで放送していたので「マレーネ・ディートリッヒの映画ってちゃんと観たことないなぁ」程度で録画。でも観てビックリ!面白い!!今まで西部劇というだけで「食わず嫌い」していた私。大反省です。付けボクロに美しいアーチを描いた細眉で煙草を巻く仕草がセクシーなマレーネ・ディートリッヒと、『裏窓』に出演するよりずっと前のタレ目で優雅にウェーブした前髪のジェームズ・ステュアートがとにかくステキ。荒くれ者の町ボトルネックを裏で牛耳る酒場を経営するケント(ブライアン・ドンレヴィ)。今日も酒場の歌手のフレンチー(マレーネ・ディートリッヒ)と組んだいかさまポーカーで、クラゲット(トム・ファデン)から農場を巻き上げます。怒ったクラゲットは銃を持って酒場へ乗り込もうとしますがキオ保安官(ジョー・キング)に止められ、キオ保安官が話しをつけるとケントの元へ向かいます。しかし、裏社会のボスであるケントは邪魔する者はあっけなく始末。その後ケントとグルであるスレード町長(サミュエル・S・ヒンズ)は、自分たちの思い通りになるだろうと、酒飲みのウォッシュ(チャールズ・ウィニンガー)を新しい保安官に任命。しかし、本当は正義感の強いウォッシュは旧友だった名保安官の息子のトム(ジェームズ・ステュアート)を副保安官にするべくボトルネックへ呼び寄せます。マッチョな男が来る事を期待していたウォッシュですが、来たのは銃を持たない軟弱そうな男。みんなの笑い者にされてウォッシュはがっかりしますが、トムは「法と秩序」を重んじ、本当は凄腕のガンマンで志の高い男だったのでした。そんなトムはケントを追いつめ、ボトルネックに「法と秩序」をもたらそうと行動しますが…。もちろん主人公である、銃を持たず「法と秩序」を重んじ飄々としてちょっとズレた「たとえ話」をする副保安官のトムや、勝ち気でポーカーの賭けでズボンを取り上げた男の妻と取っ組み合いのキャットファイトをする(このシーンは迫力あります)フレンチーのキャラクターも魅力的ですが、いつもシャツの裾をトムに入れられる保安官のウォッシュや、本名で呼んでもらえないトムの助手になったロシア系のボリス(ミッシャ・オウア)、ケントのちょっと間の抜けた手下たちなどの脇役もステキ。彼らの台詞も気が利いていて面白いです。そして切ないラストシーン…、いつだって女は愛する男のために犠牲になるんです…。観終わった後に拍手したくなる楽しい娯楽作品でした。(1941年公開作品/原題 Destry Rides Again) 星は4つ。★★★★☆
by aiko_kiz
| 2009-11-27 00:33
| WESTERN
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