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チャールズ・チャップリンが初めて声を出した映画『モダン・タイムス』。それまで、チャップリンの出演作はサイレント映画で、この映画の歌うシーンが声を出した初めての映画らしいです(映画界自体はもう10年位前にトーキーに切り替わっていたのですが、チャップリンはサイレントにこだわりがあったみたいです。この映画も殆どをあえてサイレントにしたみたいです)。実はチャップリンの映画をちゃんと観たのは初めて。監督から製作、脚本、作曲までこなすチャップリンは才能豊かで、ただのチョビ髭の動きが面白いおじさんではありませんでした。資本主義社会を風刺したストーリーで、大まかなストーリーの流れはあるものの、全体的な時間も短く、短編をいくつか観た印象。鉄鋼業の工場で働く工場員(チャールズ・チャップリン)、毎日ボルトを締める作業を繰り返します。社長は作業率を上げるためにレーンのスピードをアップ。そんな作業に追われ、この工場員は頭のネジが緩み始めます。そんな中、病院送りになったり、起こしたつもりのない事柄で逮捕されたり、保釈されたり、職を失ったり、孤児になってしまった少女(ポーレット・ゴダード)と出会い、お互いに助け合う仲になったり……そして、2人の後ろ姿が印象深いちょっと切ないエンディング。チャップリンの体を張ったドタバタだけで大笑いするには、現代人の私は色んな物を見過ぎてしまった感がありますが、それでも面白かったです。当時も今も変わらない問題を扱い、チャップリンの弱者への愛情を感じます。個人的に興味深かったのは、デパートのシーン。1930年代のデパートってこんなだったんだなぁ。と棚の商品までじっくり観てしまいました。それから、自動ランチマシーンのシーンのチャップリンには現代のリアクション芸人の原点を見ました! ちなみに『チャップリンの独裁者』でも共演しているポーレット・ゴダードはチャップリンの公私共にパートナーだった女優。チャップリンは女癖が悪いスターというイメージがありましたが(4回結婚)、当時のハリウッドではそんなに酷い方では無かったらしいです。出兵拒否などした為に目をつけられちゃって、かなりバッシングされた報道をされたので、そんなイメージが後世にまであるんですかね。(1938年公開作品/原題 Modern Times) 星は3つ。★★★☆☆
by aiko_kiz
| 2009-12-08 17:24
| COMEDY
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