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“境界線”を越える『シリアの花嫁』
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TVでたまたまやっていたのを何となく観始めたら、最後まで観てしまった『シリアの花嫁』。この映画の前に観た同じ結婚式をモチーフにした映画『ブライダル・ウォーズ』と比べると!ああもうっ。舞台はイスラエルとシリアの間に横たわるゴラン高原の小さな村。政治活動に熱心なハメッド(マクラム・J・フーリ)の末娘のモナ(クララ・フーリ)は今日、シリアのコメディ俳優タレル(ディラール・スリマン)に嫁ぎます。モナは姉のアマル(ヒアム・アッバス)らと結婚式の準備を。ロシア人の妻を持ったことで父親から勘当されていた長男のハテム(エヤド・シェティ)や、ビジネスマンの次男マルワン(アシュラフ・バルホウム)も実家に戻って来ます。でも、モナはどうも幸せそうではありません。会った事も無い男性に嫁ぐ不安だけで無く、イスラエル領にあるモナの村から嫁ぐシリア側へ1歩入ってしまったら、もう2度と故郷には帰れず、家族にも会えないのです……。イスラエルの映画を観たのはおそらく初めて。国際事情に疎い私は始めはモナの状況がよく分からず。映画を観ながらiPhoneで中東情勢について検索しながら観てしまいました(ゴラン高原には今でも自衛隊が国際平和協力ために滞在してるんですね)。しばらく会っていなかった親族が集まり、色々な問題が露呈するといった結婚式を舞台にした映画はたくさんありますが、個々が抱える問題の複雑さという点ではこの映画は突出しています。映画のタイトルは『シリアの花嫁』ですが、この映画の主人公はアマル。女性の地位が低く、自分らしく生きる事ができない社会に不満を持ち、妹のモナと自分の娘たちに「自分のような人生を送って欲しく無い」と強く願うアマルのお話です。テーマはシリアスですが“境界線”のドタバタや、いかがわしいマルワンのユーモラスなシーンも。もう2度と会うことのない姉妹が、それぞれの道をしっかりと歩き始めるラストシーンがとっても印象的。アマルとはアラビア語で“希望”という意味だそうです。(2009年公開作品/原題 The Syrian Bride)

星は4つ。★★★★☆

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by aiko_kiz | 2011-08-22 23:57 | DRAMA
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