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カテゴリ:MUSICAL( 12 )
クリスティーナ・アギレラ Show『バーレスク』
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バーレスク』を試写会で観て来ました。ディタ・フォン・ティースのおかげで知られるようになった「バーレスク」。ひと言で言えば、脱がないセクシーなショーって感じですかね。ストーリーは本当にありきたりなシンデレラ・ストーリーです。金髪で善良な孤児の田舎のウェイトレス、アリ(クリスティーナ・アギレラ)が、シンガーになること夢を見て都会に出て来て、たまたま入った“バーレスク”ショーに魅せられ、ダンサーとして雇ってもらえるよう経営者のテス(シェール)に頼みますが断られ、なんとかその店のウェイトレスに。しかし、借りた部屋を空き巣に荒らされたため、バーテン(でもただのバーテンじゃなくて隠れた才能がある)のジャック(キャム・ギガンデット)とルームシェアすることになり、そのバーテンと恋に落ち、努力と根性でバーレスク・クラブのスターになるまで。というストーリー。ハッキリ言って陳腐です。でも、それがただのアイドル映画になっていないのは、やっぱりクリスティーナ・アギレラの歌唱力やパフォーマンスの質の高さと、脇を固めるシェールねえさんとゲイ役が似合いすぎるスタンリー・トゥッチのおかげ!舞台が煌びやかで華やかなバーレスク・クラブなので、迫力あるショー、露出度高めのダンサー、キラキラした衣装など女子なら見ていて楽しいシーンも多数。私の大好きな『キャバレー』と比べてしまうと…ですが、同じく歌やダンスが話題になった『NINE』の女優なんかと比べるとやっぱりクリスティーナ・アギレラは優れたエンターテイナーなんだなぁ。と思います。映画としては…でも、キラキラしたバーレスクな世界を楽しみ、クリスティーナ・アギレラのショーだと思って観れば楽しめる映画です。でももっとシェールの歌が聞きたかったなぁ。(2010年公開作品/原題 Burlesque)

星は3つ。★★★☆☆

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by aiko_kiz | 2010-12-08 23:20 | MUSICAL
華やか!華やか!!でも…『NINE』
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レディースディにやっと観て来ました『NINE』。豪華キャストが歌って踊る楽しい映画。オリジナルの『8 1/2』と比べると、随分と分かり易いストーリーに。でもその分「なんだか分からないけど観てしまう」吸引力みたいなものが減少したような…。アンソニー・ミンゲラが一人で脚本を書いてたら、もっと違ったのかな。残念。映画館のシートが悪かったせいか、履いていたGパンのせいか、お尻が痛くて後半はちっとも集中できなかった〜(もう行かない、渋谷の某映画館)。映画監督で脚本家のグイド・コンティーニ(ダニエル・デイ=ルイス)は新作『イタリア』のクランクインが近いのに脚本が全く書けておらず、悶々としています。ついに記者会見の日、グイドはその場から逃げ出し海に近いスパ・リゾートへ。そこでグイドは、妻ルイザ(マリオン・コティヤール)に電話で泣きつき、亡くなったママ(ソフィア・ローレン)に愚痴り、愛人カルラ(ペネロペ・クルス)を呼び出し、衣装デザイナーのリリー(ジュディ・デンチ)に慰められ、VOGUE誌のエディター・ステファニー(ケイト・ハドソン)の誘惑に乗りかけ、サラギーナ(ファーギー)との幼少期の思い出に耽り、ミューズであったクラウディア(ニコール・キッドマン)からも愛想をつかされます……。女優陣はひとり1曲の持ち歌(マリオン・コティヤールだけは2曲)。しっとり歌う班のマリオン・コティヤール、ニコール・キッドマン、ソフィア・ローレンと、激しく歌う班のジュディ・デンチ、ペネロペ・クルス、ケイト・ハドソン、ファギー。全て本人の歌声は「お見事!」の一言。特にこの役の為に体重を増やしたファーギーの砂を使いダンサーを引き連れたパフォーマンスは迫力があってすごく良かったし(さすが歌手!)、ペネロペのコケテッシュな魅力満開のシーン(Viva!開脚!)はセクシーだったし、ケイト・ハドソンの歌とダンスの上手さにはビックリ!そんな華やかな女優陣に比べると、主人公グイドにちっとも魅力が感じられず…。マルチェロ・マストロヤンニのような「愛すべきダメ男臭」がダニエル・デイ=ルイスからはちっともに感じられない!!歌も演技も上手なダニエル・デイ=ルイスですが、「愛すべきダメ男臭」の足りなさでグイドが「なんでそんなにモテるのか?」がちっとも伝わらないし、そのせいで完全に女優陣に喰われることになり、この映画の魅力が半減してしまってる気がしました。シーン、シーンで観れば面白いところも沢山あったけど、全体的には…。とにかく、後半はお尻が痛かったし…。気が向いたらDVDでもう一回、観てみよっと。(2010年公開作品/原題 Nine)

星は3つ。★★★☆☆

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by aiko_kiz | 2010-03-31 23:16 | MUSICAL
女の子は世の宝〜♪『恋の手ほどき』
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フランスの女流作家シドニー=ガブリエル・コレットの小説『ジジ』のミュージカル映画『恋の手ほどき』。映画化される前のブロードウェイ版『ジジ』では主人公をオードリー・ヘップバーンが演じていたことでも有名。お転婆な女の子の成長を描いたシンデレラストーリーです。監督はライザ・ミネリのパパ、ヴィンセント・ミネリ。恋人たちの都、パリ。お転婆な女の子、ジジ(レスリー・キャロン)は育児放棄したオペラ歌手の母親(同居しているのに姿は表さず、歌の練習の声だけしか聞こえないのがオモシロイ)の代わりに祖母マミータ(ハーミオン・ジンゴールド)に育てられています。年頃の娘の保護者として祖母は、ジジを貴婦人の姉アリシタ(イザベル・ジーンズ)の元へ「淑女レッスン」に通わせています。女性の幸せが「一緒に居る男性」によって大きく左右される時代。祖母と大伯母はジジを上流階級の男の愛人に…と思っていますが、ジジは色々聞こえて来るゴシップから、そんな男性との恋愛の駆け引きや打算にはうんざりしていました。そんなジジと同じく「恋愛」にうんざりしているのが、大富豪の元プレイボーイのラシュイユ(モーリス・シュヴァリエ)の跡継ぎの甥ガストン(ルイ・ジュールダン)。ガストンもまたプレイボーイで、ガストンの恋愛や動向は社交界でのゴシップに。ジジとガストンは古い友だち。2人は気が合い、会うと無邪気に笑い、遊び、楽しい時間を過ごします。ガストンはジジがいつまでも幼い少女だと思っていましたが、ある日、ジジはもう立派な女性だということに気がつきます……。この映画はパリが舞台、そしてキャストもほとんどがフランス人。パリの社交界、ジジの家のインテリアなど美術も豪華でパリなエッセンスがいっぱいです。第31回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、美術監督・装置賞を始め、なんと9個もオスカーを獲得。でも、ありきたりなシンデレラストーリーなので今観るとちょっと物足りなさを感じてしまうし、ミュージカルにしては歌のシーンがあまり無い印象。それでも、ジジを演じたレスリー・キャロンはチャーミングで(だけど、ジジが何歳の設定なのか分かりませんが、それにしても老けてる印象が…)、オープニングの女学生風なマドレーヌちゃん風な帽子とコート(この辺りにちょっと無理が…)、水着、テニスウェアからラストのエレガントな白のドレスまで、なんだかんだ言ってもステキです。衣装を手がけたのは、この映画でアカデミー衣裳デザイン賞を受賞したセシル・ビートン。この後、『マイ・フェア・レディ』も手がけてオスカーを受賞しています。見ていて楽しい上流階級のきらびやかで派手な衣装、リゾートファッションや室内装飾など、この映画は1900年頃のパリ〜の華やかな雰囲気を楽しむのが正しい見方かも。(1959年公開作品/原題 Gigi)

星は2つ。★★☆☆☆

※アメリカでの映画公開時(1958年)でレスリー・キャロンは27歳、ルイ・ジュールダンは37歳だって、どうりで…。

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by aiko_kiz | 2010-03-11 23:37 | MUSICAL
"ヘイ!ジュード"と"ダイヤモンド持って空にいるルーシー"の恋『アクロス・ザ・ユニバース』
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ポスターのアートワークが気になってはいたけれど、観る機会のなかった『アクロス・ザ・ユニバース』を観ました。「なんでもっと早く観なかったのよっ!」と激しく思うくらい隅から隅までステキな作品。映像がすごくカッコいいし、美しい!!1960年代後半、イギリス・リバプールでシングルマザーの元に育ったジュード(ジム・スタージェス)は米兵だった父親を探しにアメリカへ。大学で働いている父親を訪ね、偶然知り合った気ままなボンボンの大学生マックス(ジョー・アンダーソン)と親しくなります。感謝祭にマックスの家に招待されたジュードはマックスの妹ルーシー(エヴァン・レイチェル・ウッド)に一目惚れ。やがて、ジュードはマックスとNYへ。そこで出会った個性的なルームメイトたちと新しい生活を始め、兄を追ってNYにやって来たルーシーはジュードとカップルに。ところがそんな時、マックスに徴収礼状が来ます……。全てビートルズの曲、33曲に乗せて話しが進むミュージカル映画。似たところでは最近、ABBAの曲での『マンマ・ミーア!』がありましたよね。能天気な『マンマ・ミーア』も嫌いではありませんが、こっちはビートルズらしく、もっとアーティスティックな映画です(この映画も『マンマ・ミーア』と同じく全キャストが吹き替え無しで歌っています。みんな上手!)。中心になるジュード、マックス、ルーシーの「若者らしい悩み」なんかに史実である「ベトナム戦争」、時代を反映した文化や、歴史的な人物をモデルにしたキャラなどを絡めたカラフルな仕立て。舞台もリバプールの造船所、田舎の上流階級からニューヨークへと変化。名曲を背景に、ころころと変わる背景の舞台装置がステキ。サイケデリックな映像だったり、みんなでダンスだったり、アニメーションだったり…この辺りは舞台出身のジュリー・テイモア監督の手腕の見せ所といった感じ。このジュリー・テイモア監督はブロードウェイ・ミュージカルの「ライオン・キング」の演出でトニー賞を獲っています。とにかく色彩が美しくて、この世界観も大好き、取りあえずこの監督の前作『フリーダ』観なきゃ〜(まだ観てなかったのでした…)。時にはしっとり、時には激しく歌われるビートルズの歌のステキさも再認識。U2のボノ(一瞬、ロビン・ウィリアムズかと思った…)やサルマ・ハエックもカメオ出演。ビートルズが好きでも好きじゃなくても楽しめる、メッセージ性のあるステキな映画です。"Strawberry Fields Forever"、"Hey Jude"そしてラストの"All You Need Is Love"のシーンはとても印象的。(2008年公開作品/原題 Across The Universe)

星は5つ。★★★★★

Trailerはこちら>>>
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by aiko_kiz | 2010-01-27 23:50 | MUSICAL
“That's Entertaiment!”『バンド・ワゴン』
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ライザ・ミネリのパパ、ヴィンセント・ミネリ監督のミュージカル映画『バンド・ワゴン』。フレッド・アステアとシド・チャリシーという2大ミュージカルスターの共演作です。と、言っても普段好んでミュージカル映画は観ないので、このシド・チャリシーという女優さん、ちっとも知りませんでした(グラマーでちょっとモニカ・ベルッチ系ですね)。かつて大人気だったミュージカル・スターのトニー・ハンター(フレッド・アステア)。今ではすっかり過去の人に…(この辺りがこの間観た『喝采』とかぶります)。しかし、そんなトニーをまた舞台に引っぱり出そうと思っているのが夫婦で脚本を書いているレスター・マートン(オスカー・レヴァント)とリリー・マートン(ナネット・ファブレイ)。自分たちの新作にトニーを主役にしようと演出家のジェフリー・コルドバ(ジャック・ブッキャナン)に引き合わせます。しかし、ジェフリーは脚本の筋を勝手に書き換え、絵本作家が主人公のコメディやサスペンス要素のある楽しいミュージカルを「ファウスト」風の舞台にしてしまいます。おまけにヒロインにはクラシック・バレエのプリマ、ガブリエル・“ギャビー"・ジェラード(シド・チャリシー)を抜擢。しかし、トニーとギャビーの相性は悪く……。ハリウッド黄金期のミュージカル映画だけあって、衣装も美術も歌もダンスも豪華で楽しい映画です。シド・チャリシーはバレリーナというにはグラマーすぎて違和感がありますが、フレッド・アステアとのダンスには相性の良さを感じます。映画の終盤、成功したミュージカルの演目「Girl Hunt, A Murder Mystery in Jazz」はマイケル・ジャクソンの「Smooth Criminal」のショートフィルムの元ネタになったシーン。このシーン、本当に色彩、構図、美術、衣装が素晴らしい!映像的にもすごくカッコいいです(特に「赤い鉄の階段」のところ!)。全体的にシド・チャリシーの衣装がステキ。今の感覚から言ったら、ちょっとグラマー過ぎる体型なのかもしれませんが、ミュージカルの豪華なキラキラ舞台衣装から白いシャツにバルーンスカートといった普段着まで楽しませてくれます。緑のシューズに色を合わせたグローブ、バンダナを結んで取っ手にした藤のバッグ、ネイビーに白いドットのフラットシューズといった小物も気になります。それから個人的に気に入ったのがジェフリー・コルドバの家!黄色い壁に黄色と白のストライプのソファに舞台演出家らしく、舞台美術の模型が飾られた部屋!すごいカワイイ。全体的に色彩や映像的なセンスをすごく感じるオシャレな映画。ミュージカルがあんまり好きじゃない人でも、他に見どころがあってオススメです。もちろん、ミュージカルが好きな人にはもっとオススメ。(1953年公開作品/原題 The Band Wagon)

星は3つ。★★★☆☆

※「Girl Hunt, A Murder Mystery in Jazz」のシーンの一部
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by aiko_kiz | 2009-12-17 00:59 | MUSICAL
「愛」では救えない破滅型人間『スタア誕生』
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『キャバレー』を観てからは私の中ではライザ・ミネリのママ、という認識になったジュディ・ガーランド。観たことある作品は『オズの魔法使』ぐらい。そんなジュディ・ガーランドのミュージカル映画『スタア誕生』。観たのは公開時よりも長い「完全版」です。公開後に音声だけ見つかった部分を足したらしく、途中で静止画になるところが…。それもコラージュしてあったり、かなりお粗末な画です。楽団で歌手をしていたエスター(ジュディ・ガーランド)はシュライン劇場で行なわれたハリウッドのチャリティイベントに出演します。ところが、演奏中に人気俳優のノーマン(ジェームズ・メイソン)が泥酔状態で現れ、周りの静止を振り切り舞台に乱入。しかし、エスターが上手く対処してその場を収め、ノーマンに気に入られます。その後、しらふでエスターの歌声を聞いたノーマンは彼女の才能に惚れ込み、「こんな小さな楽団の歌手で満足するな」と自分の所属するスタジオにエスターを紹介。無事にエスターはスタジオに採用され「ヴィッキー・レスター」という芸名で仕事を始めます。ノーマンのおかげでチャンスを掴み、ミュージカル映画で主演し、その映画は大ヒット。「ヴィッキー・レスター」は瞬く間に大スターとなります。その後、2人は結婚。しかし逆に、人気スターなのをいい事に今まで酒に溺れ、散々スタジオに迷惑をかけてきたノーマンの人気が落ち目に。そして遂にはスタジオを解雇されてしまいます。人気スターの妻と、プライドだけは高い元スターの夫。ノーマンは仕事が無いイライラから結婚時に約束した「禁酒」も破り、また破滅的な生活を始めます。自分の「愛」でノーマンを救えると信じていたエスターでしたが…。はっきり言って、ジュディ・ガーランドが好きではない人には観ているのはちょっとツライ映画かも。それでも、さすが!ミュージカル女優のジュディ・ガーランドは歌い始めると、キラキラが増します。仕事から帰ったエスターが今日、撮影したシーンをノーマンの前で再現するシーンは楽しくてステキなシーンです。ジュディ・ガーランドは13歳でMGMと契約を結び、ダイエットの為に覚せい剤を使用し、その後は多忙のため睡眠薬も多用(当時は危険性がきちんと認識されておらず、映画スタジオが使用を薦めたんだとか…)。その為、「いろんな薬」と「アルコール」と「男運の無さ」と「自殺未遂」に彩られた破滅的な人生を送りました(享年47歳)。バイセクシャルで、MGMに所属時代は全てのプロデューサーと寝ていたなんていう伝説も(!)。この映画はジュディ・ガーランドのそんな問題でMGMを解雇された後の復帰作だったにも関わらず、撮影時には遅刻と早退を繰り返し、撮影期間と予算を大幅にオーバーすることになり興行的にも失敗…(この時のジュディ・ガーランドはノーマンだったんですね)。おまけに獲れると信じていたオスカーも逃しました。「いかにも伝記映画が出来そうな波瀾万丈な人生!」と思ったら、『レイチェルの結婚』で薬物依存症を演じ済みのアン・ハサウェイが、ジュディ・ガーランドの伝記映画と舞台でジュディを演じるんだとか。そういえば、アカデミー賞で中々ステキな歌声を披露していましたよね。(1955年公開作品/原題 A Star is Born)

星は2つ。★★☆☆☆
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by aiko_kiz | 2009-10-09 23:52 | MUSICAL
ボーラーハットにガーターベルト、人生は『キャバレー』!
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この映画で数々の賞を受賞したライザ・ミネリの代表作『キャバレー』。これもまたブロードウェイ・ミュージカルの映画化。ライザ・ミネリの魅力がスクリーンから、溢れんばかりの映画です! この映画の評判の高さは知っていましたが、ライザ・ミネリってこの映画を観るまでは『巴里のアメリカ人』の監督ヴィンセント・ミネリと『オズの魔法使』の女優ジュディ・ガーランドの娘で2世女優であること、美容整形のネタでゴシップで見かけたり、マイケル・ジャクソンの友達だったってことぐらいしか知りませんでした。この映画を観て俄然ファンに! パワフルな歌声にあのちょっと離れた大きな目、美人じゃないけどチャーミングなファニーフェイス。舞台は1931年のベルリンにあるキャバレー「キット・カット・クラブ」。主人公はこのキャバレーで歌手として働くアメリカ人のサリー(ライザ・ミネリ)。女優になることを夢見ています。外の世界では日に日にナチスの勢力が増す中、キャバレーでは毎日、陽気な歌にダンスに泥んこキャットファイトのショーで大盛り上がり。サリーと同じ下宿屋に滞在する事になったケンブリッジ大学の学生、イギリス人のブライアン(マイケル・ヨーク)とサリーの友情と愛情。ブライアンが英語を教えるドイツ人のフリッツ(フリッツ・ヴェッパー)と富豪のユダヤ人の令嬢ナタリア(マリサ・ベレンソン)との恋愛…。サリーとブライアンと男爵のマックス(ヘルムート・グリーム)との三角関係…。夢を追い、父親の愛情を求め、時に悪女ぶる自由奔放なアメリカ人女性サリーの心の成長に「同性愛」「ナチス」「ユダヤ人」「望まない妊娠」といった要素が絡み、深いストーリーになっています。『キャバレー』といえばボーラーハットにガーターベルト、こってりメイクにつけボクロのライザ・ミネリのチェアダンス!とにかくキャバレーでのショーがすごくステキです。コミカルなダンス、前衛的なダンス、ラインダンス、社会風刺を込めた歌、人生の刹那を歌った歌、お金の歌…どれも見ごたえたっぷり。ストーリーの要所要所でちょいちょい顔を出す、ショーで道化の司会を務めるジョエル・グレイ(『ダーティ・ダンシング』のジェニファー・グレイのパパ)がいい味出しています。サリーのメイクやファッションも見所。首に巻いた黄色いスカーフとツバ広帽子に付けた黄色いコサージュ、退廃的な色(グリーン)のネイルに真っ赤な口紅、明るい紫色のスカーフに同じ色のアイシャドウや、ステージでのスパンコールやフェザーが付いた派手な衣装、父親に会いに行く時の白いリボンタイのブラックドレスなどなど、目を楽しませてくれます。ハッピーエンドではありませんが、力強く歌うサリーに希望が見いだせるエンディング。ショーの舞台セットに写るナチスの党員と無音になるのも効いています。ミュージカル映画ではありますが、突然歌い出す「あの手のミュージカル映画」とは一線を画すステキな映画。世の中にはまだまだ観るべき映画がたくさんあるなぁ。(1972年公開作品/原題 Cabaret)

星は5つ。★★★★★

※ライザ・ミネリのチェアダンスはこちら>>
すごくステキ!!!
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by aiko_kiz | 2009-07-15 23:12 | MUSICAL
変態星人フランクの歌とダンス『ロッキー・ホラー・ショー』
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俳優でもあるリチャード・オブライエン作のミュージカルの映画化で、今でもカルト・ムービーとして人気のある『ロッキー・ホラー・ショー』。婚約したばかりのカップル、ジャネット(スーザン・サランドン)とブラッド(バリー・ボストウィック)が結婚の報告をしに恩師スコット博士の元へ向かう途中、大雨の中で車がパンクし途中にあったある古城へ助けを求めに行きます。コルセットにガーターベルトにハイヒールという出で立ちの城主フランクン・フルター(ティム・カリー)に迎い入れられ、未知なる世界に足を踏み入れて行く2人。英国風な書斎にいる犯罪学者をストーリーテーラーにお話は進みます。バイセクシャルで、筋肉モリモリな人造人間ロッキー(ピーター・ハインウッド)を作るフランケンシュタイン博士のようなフランク。トランシルヴァニア星雲トランスセクシャル星から来た宇宙人です。舞台でもこのフランクを演じたティム・カリーがホントにいい声!ステキ〜。(ティム・カリーはミュージカル「Monty Python's Spamalot」にも出演)ストーリーはあって無いようなもの、「奇想天外な設定と歌と踊りを楽しむが勝ち」な映画です。ピチピチなスーザン・サランドンも下着姿でキワドい歌を歌います。全ての曲の作曲だけでなく脚本や出演までしているリチャード・オブライエン(執事のリフ・ラフ役)はスゴイ。リチャード・オブライエンって『ダンジョン&ドラゴン』とかに出ていた、ただの坊主のちょっと恐い人だと思ってました。ゴメンナサイ。モンティ・パイソン的なブラックジョークもあって、個人的には大満足です。今でも世界のどこかで上映されて、みんなでコスプレして「タイムワープ」を踊ったり(右にステップ、手は腰…)、お米を投げたり、水鉄砲打ち合ったり、クラッカー鳴らしたりしてるんだとか。楽しそう! 今年のハロウィンにはこんなコスチュームはいかがですか?(1978年公開作品/原題 The Rocky Horror Picture Show)

星は3つ。★★★☆☆
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by aiko_kiz | 2009-06-30 16:43 | MUSICAL
おかしな大家族の騒がしい毎日『世界中がアイ・ラヴ・ユー』
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なんだかゆる〜いミュージカルコメディ映画『世界中がアイ・ラヴ・ユー 』。ウディ・アレン監督作品です。ウディ・アレンって好きじゃないんです。特に私生活あたりが。パートナーの浮気相手が、養子とはいえ自分の娘だなんてたまったもんじゃありません。それも手を出したのはまだ相手が未成年の時! ミア・ファローに激しく同情です。おまけに自分の映画の中で演じる役ってやたらとモテ過ぎませんか? ふんっ。と思いながらも、結構映画は観てしまいます。N.Yに住みコロンビア大学に通うD.J(ナターシャ・リオン/この頃はかわいかったのにねぇ)一家のお話。彼女の生意気な小娘風ナレーションで展開していきます。義理の父親は弁護士、母は資産家の娘と裕福な一家。両親は共に再婚同士で連れ子がおり大家族。惚れっぽいD.Jを中心に、裕福であることに罪悪感を感じてボランティアに熱心な母にゴールディ・ホーン、パリに住む小説家の実父にウディ・アレン、結婚に憧れる姉にドリュー・バリモア、そのフィアンセにエドワード・ノートン、好きな男の子を姉に取られて大泣きする義理の妹にナタリー・ポートマン、実父の恋人にジュリア・ロバーツ、母親が連れて来た仮出所中の凶悪犯にティム・ロスと…、豪華なキャスティング。なんとも賑やかで騒がしいけどチャーミングな登場人物たちです。そんな彼らが歌います。意外と上手なのがエドワード・ノートンとティム・ロス。いい声してます。逆にちょっと…なのがナタリー・ポートマン…。ウディ・アレン監督は出演者にはミュージカルだってことを隠して契約書にサインさせたんだとか。そんなあんまり好きじゃないウディ・アレン監督最新作『それでも恋するバルセロナ』の試写会に当たったので、水曜日に行ってきます。ペネロピのオスカー演技をしっかり観てこなければ。(1997年公開作品/原題 Everyone Says I Love You)

星は3つ。★★★☆☆
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by aiko_kiz | 2009-06-15 23:01 | MUSICAL
歌って踊る The Queen of GIVENCHY『パリの恋人』
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たぶんこれも1度は観たことあると思う『パリの恋人』。とてもスタイリッシュで、当時としてはかなり斬新な技法を使った映画なのでは(今観ても本当にステキなシーンがたくさん)。ニューヨークの本屋の店員、ジョー(オードリー・ヘプバーン)が「パリ行きたさ」で、ファッション誌「Quality」のモデルをすることに。そしてカメラマンのディック(フレッド・アステア)と恋に落ちます。この映画も『マイ・フェア・レディ』と同じくシンデレラストーリーですが、私はこっちの方がだんぜん好き。オードリーの念願叶ってのフレッド・アステアとの共演のせいか、楽しそうに生き生きと歌って踊る姿がキラキラしています。今回もオードリーの衣装はジバンシィ。ファッション誌のモデルをする役とあって、フォトシューティングのシーンはジバンシィのファッションショーを見てるみたいです。カラフルな風船に黒いドレス、赤いバラとヨーキーに茶色のツーピース、白いドレスに緑のコート、水色のマントとグローブ、真っ赤なイブニングドレスと全体的に色彩豊かでとてもグラフィカルです。でも、オードリーはどんなゴージャスな衣装より黒のタートルネックとパンツにベージュのコート姿が一番チャーミングだなぁ。それからQuality誌の編集長もいいキャラしていてオシャレでステキなおばちゃんです。彼女が歌う「Think Pink」のシーンはお気に入り。舞台がパリなのも魅力のひとつ。パリの有名観光地、セーヌ川やオペラ座やエッフェル塔だけでなく、前扉2人乗りのカワイイ車「VELAM ISETTA」が出てきたり、モルバンやサヴィニャック風なポスターが貼られていたりするジョーが泊まるホテルの周り(下町っぽい)も楽しいです。ミュージカル映画ってあんまり好きなジャンルでは無いのですが、これだけは大好きな映画。Bonjour,Pariiiiis〜!(1957年公開作品/原題 Funny Face)

星は4つ。★★★★☆
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by aiko_kiz | 2009-05-29 12:48 | MUSICAL



主に「映画のおはなし」と時々「にがおえ」 Blah! Blah! Blah!
by aiko_kiz
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