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カテゴリ:SF( 12 )
みんな金が好き『カウボーイ & エイリアン』
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東京独女スタイルさんのご招待で、同名グラフィックノベルの映画化『カウボーイ & エイリアン』を久しぶりの試写会で観て来ました。ダニエル・クレイグとハリソン・フォードの共演、そして西部劇にエイリアン!という設定で話題ですよね? 1873年、アリゾナの荒野で目覚めたひとりの男ジェイク(ダニエル・クレイグ)は記憶喪失。お腹に傷を負い、手首には見覚えの無い金属の腕輪…。どうにか近くの町に辿り着くとそこは牛の売買で利益を上げるカーネル・ウッドロー・ダラーハイド大佐(ハリソン・フォード)が幅を利かせ、彼の放蕩息子パーシー(ポール・ダノ)が好き勝手やってる町でした。自分の過去や名前すら思い出せないジェイクに話しかける謎の女性エラ(オリヴィア・ワイルド)、そして突然やって来た謎の飛行物体!町を攻撃し、町の人々を攫って飛び去ります。ジェイクが気に喰わないダラーハイドでしたが、息子のパーシーがさらわれた事から2人は協力しさらわれた人たちを探しに向かう事に…。この時代の人も現代の人もUFOを目撃した時のリアクションは変わらないんですね〜。目新しさが無い宇宙人たち…、そして実はハイテク武器だったジェイクの腕輪も、あの時代の人が初めて出会ったにしては適応するの早すぎじゃ…。ちょっとだけダニエル・クレイグ目当てで観たこの映画、カーボーイスタイルのダニエル・クレイグはカッコいい!でも、ジェームス・ボンドばりにずーっと眉間にしわを寄せたジェイクに途中、見飽きた感じが…。おまけに久しぶりに観たダニエル・クレイグのお尻にハリが無くなっていたような…(老化?腹筋は相変わらずで、サービスショットあり)。それに比べてハリソン・フォード(69歳)!おいしいキャラを演じ、アクションもこなす!老いた体にムチ打ってた感はあったけれど、ダニエル・クレイグ(43歳)と互角なのは大したもの!(この2人、26歳差!ハリソン・フォードが若いの?ダニエル・クレイグが老けてるの?)何度か会場に失笑が起こり(ジェイクが失った記憶を取り戻すシーンなど)、少々設定の甘さを感じるところはありますが、気楽に楽しめる娯楽作であることは間違いないです。少なくとも「カウボーイ & ヴァンパイア」よりは…。公開は10月22日からです。(2011年公開作品/原題 Cowboys & Aliens)

星は2つ。★★☆☆☆

※保安官の孫を演じた男の子「どっかで観たなぁ」と思ったら『エアベンダー』のノア・リンガーでした!大きくなったねぇ。

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by aiko_kiz | 2011-09-30 23:42 | SF
みんなのハッピー『バタフライ・エフェクト』
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この映画が好きだって言う人(特に男性)、多いですよね〜。オットが知人に薦められたらしく観てみました『バタフライ・エフェクト』。冒頭の緊迫あるシーンからワクワク。原因不明のブラックアウト(一時的な記憶喪失)を多々経験しているエヴァン(ジョン・パトリック・アメドリ/ローガン・ラーマン/アシュトン・カッチャー)は父親(カラム・キース・レニー)は精神病院に入院しており、母親(メローラ・ウォルターズ)と2人暮らし。近所に住む同級生のレニー(ジェイク・ケーゼ/ケヴィン・シュミット/エルデン・ヘンソン)、ケイリー(サラ・ウィドウズ/アイリーン・ゴロヴァイア/エイミー・スマート)、トミー(キャメロン・ブライト/ジェシー・ジェイムス/ウィリアム・リー・スコット)とは親友です。ある日、学校でエヴァンの描いた絵が問題に。しかしエヴァンはその絵を描いた事を覚えてはいません…。父親から精神の病の遺伝を心配した母親は病院に。そこで精神科医に日記をつけることを薦められます。その後も度々ブラックアウトを経験するエヴァンですが、大きくなるに連れてブラックアウトする経験も少なくなりますが、大学生になり昔の日記を読み返したエヴァンに不思議な事が……。「バタフライ・エフェクト」とは“通常なら無視できると思われるような極めて小さな差が、やがては無視できない大きな差となる現象のこと/カオス理論”。「風が吹けば桶屋が儲かる」ってやつですね。設定は面白いのですが、よくよく考えると甘さもチラホラ…。アメリカ映画だから「結局エヴァンが自己犠牲を払ってヒーローに!ってなるんだろうなぁ」と思いながら観ていましたが、結局は大した自己犠牲も払わずに済んだ「みんなハッピー」的な、ぬるいハッピーエンド。ちょっと拍子抜けです。この映画で注目すべきはエイミー・スマート。どん底バージョンのジャンキー・ケイリーから絶頂バージョンのギャル女子大生・ケイリーまで幅広い演技力!彼女のおかげで映画が“ピリッ”と引き締まっています。この映画を観ていて『ファイナル・デスティネーション』シリーズを連想。そうしたら、この映画を監督したエリック・ブレスは『デッドコースター』や『ファイナル・デッドコースター』も監督してた! おまけに、この映画の設定はいくらでも続編が作れそうだなぁ。なんて思ったら、このあと2本も作られて『バタフライ・エフェクト2』『バタフライ・エフェクト3 / 最後の選択
』がありました…。(2005年公開作品/原題 The Butterfly Effect)

P.S.
エヴァンの子ども時代(7歳時)を演じたローガン・ラーマンは『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』と10月28日から公開される『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』のあのローガン・ラーマンだったんですね!

星は3つ。★★★☆☆

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by aiko_kiz | 2011-09-05 15:43 | SF
I Wanna Go Home『SUPER8/スーパーエイト』
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ひっさしぶりに公開日に張り切って観て来た『SUPER8/スーパーエイト』。話題作は期待し過ぎてガッカリするパターンが多いので、事前情報も少なめに…と期待しすぎずに…観て来ました。舞台はアメリカ空軍がエリア51の一部を閉鎖した1979年。突然、不慮の事故で母親を失ったジョー(ジョエル・コートニー)は保安官の父親(カイル・チャンドラー)と2人暮らし。しかし父親は仕事で忙しく、息子と過ごす時間があまりありません。そんなジョーは幼なじみのチャールズ(ライリー・グリフィス)が監督するゾンビ映画の撮影を、ケアリー(ライアン・リー)、マーティン(ガブリエル・バッソ)、プレストン(ザック・ミルズ)と手伝っています。チャールズは自分のゾンビ映画の主人公の妻役をジョーが恋するアリス(エル・ファニング)に依頼。ある日、子どもたちは夜中にこっそり家を抜け出し、無免許で運転するアリスの車で映画撮影の為に駅に向かいます。撮影をしている最中に遭遇したのは、アメリカ空軍の列車の大事故。その事故を目撃してしまった6人の子どもたちは……。分かります、分かります、J・J・エイブラムス監督。自分もスピルバーグ監督やに憧れて小さい頃「SUPER8(コダックの8mmカメラ)」で映画撮ってたんだよね。それが大きくなって夢を叶えて、憧れのスピルバーグ監督の名前が自分の映画のクレジットに載る日が来たなんて!そりゃあ、飛び上がる程うれしかったんだよねー。(←私の妄想。でもたぶんそうでしょ?)監督と同世代の映画ファンなら、心くすぐられるようなシーンやセリフが散りばめられ(私には数カ所しか分かんなかったけどね)、そして全編に渡り捧げられた「スピルバーグ映画へオマージュ」…。それは別にいいけれど、監督本人の思い入れが強すぎて置いてけぼりにされた印象を持ってしまいました。ううむ。ここ最近公開される映画は、リメイクだったりコミックの映画化だったり続編ばっかり。そんな中、久しぶりに「子どもたちが主役のオリジナルな冒険劇」って聞くだけでワクワク。『E.T.』や『グーニーズ』と比べられて評価されているのを聞くと、この世代の私たちには期待するなっていう方がムリ。そこを押さえたつもりで観て来たけれど、観終わった私には「期待し過ぎちゃったかなぁ」感が…。この映画の中の多々ある「ご都合主義」には子どもたちのチャーミングさで目をつぶるとしても(エンディングで観られるチャールズの撮ったゾンビ映画は最高!)、ストーリーにイマイチ引き込まれず…(映像的に引き込まれるシーンはあったけれど)。なんだか『宇宙戦争』の「子どもの視線版」に感じられてしまいました。だからって「げー、面白く無かったー」という訳では決して無いのですが…。それにしても、エル・ファニングが良かったなぁ。お姉ちゃん(ダコタ・ファニング)が成長して「ただの美人」になりかけているのに対し、ゾンビ顔もステキなエルは「ただの美人」にはならなそう。13歳にしてあの雰囲気はスゴイ!今後、個性的な女優としての成長に期待大!(2011年公開作品/原題 Super 8)

星は3つ。★★★☆☆

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by aiko_kiz | 2011-06-24 23:02 | SF
人間であること『プレデターズ』
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なんだか最近、気になるニムロッド・アーントル監督の『プレデターズ』を観ました。製作はロバート・ロドリゲス。なんだか『CUBE』とドラマの『LOST』を混ぜて“カニ顔エイリアン”をトッピングしたような印象の映画。優秀な傭兵であるロイス(エイドリアン・ブロディ)がハッと目を覚ますと、なんとそこは空中。地面へ真っ逆さまに落下する最中でした。ギリギリの所でパラシュートが開き一命を取り留めますが、着いたところは見知らぬジャングル。そしてロイスとに同じようにパラシュートで落ちて来た人が7人…。みんな事情が全く分からず戸惑いますが、ロイスはその人たちの共通点に気がつきます。それは“殺しのプロ”だということ。そして、見たことも無いイヌのような生き物に襲われ……。個性豊かな“殺しのプロ”たち。一人狼の傭兵ロイス(エイドリアン・ブロディ)、メキシコの暗殺集団クッチーロ(ダニー・トレホ)、ロシアの工作員ニコライ(オレッグ・タクタロフ)、モサドの狙撃手イザベル(ミシェル・ロドリゲス アリシー・ブラガ)、医師のエドウィン(トファー・グレイス)、やくざのハンゾー(ルイ・オザワ・チャンチェン)、死刑囚のスタンズ(ウォルトン・ゴギンズ)、シエラレオネの革命統一戦線の兵士モンバサ(マハーシャラルハズバズ・アリ)。国際色豊かで、それぞれ違った武器を持ち、個性的なメンバーは観ていて楽しい。公開時に来日していたけど、大して話題にならなかった(ような気がする)日系人俳優ルイ・オザワ(父親が台湾人)。結構、大きい役だったんですね。高倉健な寡黙なヤクザで、お約束な日本刀を振り回すシーンは、監督やロバート・ロドリゲスの個人的な思い入れを感じます。「なぜ自分がここにいるのか?」が分からず、集められた他人たちが見えない脅威にさらされ、協力せざるを得ない感じが『CUBE』を連想。エンディングにも共通点を感じました。お話の大筋は「“殺しのプロ” V.S プレデターズ」なんですが、結構テーマは説教臭いというか道徳的。新しいプレデターは今までのひとたちよりも強面。ルックス的には前のプレデターのほうが好きだなぁ。と思っていたら、ちゃんと前の人も出て来ました。そうそう、ローレンス・フィッシュバーンも出て来ました。(2010年公開作品/原題 Predators)

星は3つ。★★★☆☆

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by aiko_kiz | 2010-12-05 12:51 | SF
理想の容姿に『サロゲート』
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ブルース・ウィリスの増毛姿に魅かれて借りた『サロゲート』。私のような人が多いのか、DVDが発売されてからだいぶ経つのに、人気があるからという理由で近所のTSUTAYAでは「3泊4日」までしか借りられません。そしてきっと私のようにちょっとがっかりした人がたくさん…? 実際の自分は安全な部屋の中に居て、頭に繋げた装置から自分の身代わりになるロボット「サロゲート」を操作して社会活動をするようになった近未来。危険防止装置の付いた自分の望む容姿のサロゲートで外に出れば、差別も無いし、事故に合う事も無いし、殺人も無いという安全な社会。サロゲートを買うお金の無い貧乏な人やアンチな人は隔離されたエリアに住まされています。しかしある日、2人のサロゲートが破壊される事件が発生。それもサロゲートが破壊されただけではなく、なぜか操作していた人まで死亡。久しぶりに起きた殺人事件を捜査することになったFBI捜査官のトム・グリアー(ブルース・ウィリス)は同僚のジェニファー・ピータース(ラダ・ミッチェル)と原因と犯人を追います…。突っ込もうと思ったら、スキだらけな設定。でも、トムと妻マギー(ロザムンド・パイク)との確執、サロゲート開発者キャンター博士の(ジェームズ・クロムウェル)の理想と現実などなんだか奥深いテーマも含んでいます。サロゲートを充電する為の充電器が町のあちこちにあったり、戦場で戦っているのがみんなサロゲートなのはシュールで面白いけど、町中では普通にみんな歩いてるだけだし(近未来な乗り物はナシ)、子供が全く出て来ないし(「子供用のサロゲートも開発〜」といったセリフは出て来ますが…)…。人間がサロゲートとして生活しているだけで、生活自体が現代と大して変わらないから、『マイノリティ・リポート』的な楽しみが無いのが残念…。でもこんなサロゲートで暮らしてたらものすごい少子化になりそうだし、みんな『WALL・E/ウォーリー』の人間みたいになっちゃうよね。でもテンポが早く、アクションも多く、上映時間も短い(89分)ので「なるべく頭を使う映画は観たく無いなぁ」という時に観るのがいいかも。です。(2010年公開作品/原題 Surrogates)

星は2つ。★★☆☆☆

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by aiko_kiz | 2010-10-03 23:07 | SF
夢泥棒の妻と子供への想い『インセプション』
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この3連休に先行で観て来ました『インセプション』。レイトショーだったせいか映画館の賑わいの割にはシートの埋まり具合はそこそこ(まぁ今は話題作が目白押しだからね)。クリストファー・ノーラン監督らしいダークな映画。一言で言えば面白かったのですが、前評判が良かったので期待し過ぎてしまった様です。他人の夢(潜在意識)に忍び込み、その人の秘密やアイデアを盗む産業スパイとして活躍するコブ(レオナルド・ディカプリオ)。ある日、いつもの様に相棒のアーサー(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)と日本の大企業の社長である怪しげなサイトー(渡辺謙)の夢に忍び込む仕事をしますが失敗(新幹線?が登場!ちゃんと日本で撮影したんですね)。しかし、それはサイトーがコブの腕前を試した試験。コブの腕前を認めたサイトーはコブに今までの仕事である“アイデアを盗む”とは逆のライバル企業の跡取り息子ロバート・フィッシャー(キリアン・マーフィー)に“アイデアを植え付ける”という仕事の依頼をします。不可能に近い難しい仕事でしたが、その報酬は「アメリカに問題無く入国できるようにする」というもの。訳あってアメリカに入国出来ないために子供に会えなかったコブは危険を承知で依頼を受けます。コブはチームを作るために、義理の父親である恩師(マイケル・ケイン)の協力を仰ぎ、優秀な学生アリアドネ(エレン・ペイジ)を夢の設計者としてスカウト。そして夢の調合士にユスフ(ディリープ・ラオ)、偽装士にイームス(トム・ハーディ)、そして依頼した仕事は最後まで見守るというサイトーと共にチームを作り、「ロバートへの植え付け大作戦」が始まります……。他人の夢へ入る装置や仮想空間から『マトリックス』を連想。あの映画を初めて観た時のような新鮮さがありました。モダンジャパニーズ(?)な部屋の洪水、店頭からはじける沢山果物の入った箱、ベロンと折れ曲がる町、廃墟と化した超高層ビル郡、無重力で宙に浮く人たち…スゴイ映像がたくさん。しかし「他人の夢(潜在意識)に忍び込みアイデアを盗む」という設定は面白いけれど、人間関係が…。コブ以外の登場人物の描き方が薄いような…。愛する妻モル(マリオン・コティヤール)への罪悪感、会えない子供たちへの想いなどコブの背景はウダウダと描かれているのに対し、アリアドネがなんであそこまでコブに構うのかの理由がイマイチ分からなかったし(恋愛感情?自分より優れた人への憧れ?)、コブの「子供に会いたい」という自分勝手な目的からの暴走に、なんでみんな黙って付き合うのか?(報酬?デカイ仕事をやってみたいという好奇心?)や、まずこの人たちの「スゴさ」が私にはイマイチ、ピンと来ず…。今までコブがやったスゴイ仕事の例や報酬の金額とかを示してくれるとかすれば、ピンとくるのですが、コブのアリアドネへの入隊テストである「2分間で1分で解ける迷路を作る」っていう問題の難しさもイマイチ分からん…。という訳で、迫力ある映像や設定の独創性には「スゴイ!」と思いましたが、最後までレオナルド・ディカプリオの消えない眉間のシワが気になり、なんだかピンと来ないまま終わってしまいました。劇中でエディット・ピアフの歌を使っていたのはマリオン・コティヤールを意識して?個人的には、出て来る子どもたちが全然大きくなってないのが気になりました。これは…ということ?。(2010年公開作品/原題 Inception)

星は3つ。★★★☆☆

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by aiko_kiz | 2010-07-17 23:32 | SF
”愛息家”と”愛妻家”の異種友情物語『第9地区』
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アカデミー作品賞にノミネートされたことで知名度UP、先週末の全国週末興行成績は初登場第2位!(1位は『シャッター・アイランド』)になった『第9地区』を私も先週末に観て来ました。何度も繰り返し観たくなるような映画ではありませんが、ここ最近味わってなかった新鮮さのある本当によく出来た映画。映像でビックリさせられた『アバター』ももちろん面白かったですが、独創性溢れるこの映画を観ると「やっぱり映画とはこうあるべき」と思ってしまいました。なぜか突然、南アフリカのヨハネスブルグ上空に現れた巨大UFO。動くことも無く、ただ浮いているUFOの中にいたのは指導者を失い栄養失調になった大勢のエイリアンたち。世界中が見守る中、南ア政府は彼らを難民として受け入れます。その28年後、「第9地区」と呼ばれる隔離されたエリアに収容されていたエイリアンは数がどんどん増えスラム化、エイリアンの対応を請け負う国家機関MNUは新しく作った「第10地区」へ移住を計画します。その計画の指揮にあたったのがMNUで働くヴィカス(シャルト・コプリー/最新作は『特攻野郎Aチーム』、“H・M”マードック役!)。愛する妻タニア(ヴァネッサ・ハイウッド)はMNUのお偉いさんの娘。どう見てもマヌケ顔のヴィカスが抜擢されたことは、縁故で昇進したようにも…。そんなヴィカスは移住計画の為に「第9地区」のエイリアンたちに立ち退きの了解サインをもらうため、悪顔のクーバス大佐(デヴィッド・ジェームズ)らと共に「第9地区」へ向かいます。そこでヴィカスは、知能レベルの一際高いエイリアン、クリストファーのある物を見つけた為に大変なことになってしまいます……。映画はヴィカスが起こした「あの事件」を関係者が語る形で始まります。なので何のことを語っているのか始めは分からず、観ている内に「あぁ、そういうことね」と明らかにされていく流れ。おまけに関係者のインタビュー、監視カメラの映像、MNUへの取材班の映像、そして本物のニュース映像などを上手く挿みドキュメンタリー感を演出。グイグイ引き込まれてしまいます。なぜか「ネコ缶好き」でエビ似のエイリアンたちと、徹底的に彼らを差別し見下す人間。エイリアン増加の為の国家機関MNUの「移住計画」は建前で本当の理由は別。何よりも利益を優先する国家機関MNU、根拠の無い噂でエイリアンを差別する市民、エイリアンを相手に商売をするマフィア、エビ狩りを楽しむ軍…人間のイヤな汁が凝縮。結構グロいシーンもあります。前半、大げさに凡庸でマヌケに描かれたヴィカスが後半になるにつれ、凛々しくなっていき最後には気高ささえ感じるようにも!これは”愛息家”のエイリアンと”愛妻家”の男の異種友情物語でもあるんです。それから、南アフリカという舞台が持つ意味も…。一番印象的なキャラは未来を託された「キャンディおじさん」が好きなクリストファーの息子リトルCJ。見慣れればカワイイ、エビちゃん!バッドエンディングでもハッピーエンドでも無いところがまた深い。まだ31歳と若いニール・ブロムカンプ監督、今後の期待大です。(2010年公開作品/原題 District 9)

星は5つ。★★★★★

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by aiko_kiz | 2010-04-11 23:33 | SF
超エコ・ピープルの伝説になった男『アバター』
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やっと観てきました!ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』。「IMAXで観るべき」という意見を多く目にしたので、観に行く前に川崎の109シネマズのサイトをチェックしてみましたが時すでに遅し…。最後の回まで空席ナシ。なので、先月『カールじいさんと空飛ぶ家』を観たときの3Dメガネもあるし、いつもの映画館へ行きました。映画は「映像スゲー!」「奥行きスゲー!」な、まさしく"鑑賞"ではなく"体感"な161分でした!地球に資源がすっかり無くなってしまった22世紀。人間たちは他の惑星に資源を求め、衛生パンドラにスゴイ資源を見つけます。その資源を得る為に考えだされたのが、青い肌を持つ現地人の体に人間のDNAを融合した「アバター」という体を使ったプロジェクト。生身の人間の意識をアバターに連結し、自分の分身のようにアバターを動かします。その研究に深く関わっていた双子の兄が亡くなったため、元海兵隊員のジェイク・サリー(サム・ワーシントン)が兄の代わりに、このプロジェクトに関わることに。戦場で負傷し車椅子生活のジェイクでしたが、兵士としての経験からすぐにアバターの体に慣れ、自由に動き回れるように。そして、ジェイクはナヴィ族長の娘ネイティリ(声/ゾーイ・サルダナ)と出会い、部族の中に溶け込んでいきますが……。この映画は「映像を楽しむ」ということが、この映画の面白さの8割を締めているので、散々観た人たちがいっているように3Dで観ないと意味がありません。なので「観たいとは思うけど、まぁDVDでいいかな」なんて思っている方は絶対にダメです!映画館で!それも絶対3Dで観るべきです。ジェームズ・キャメロン監督自身が「普通ではない世界で起こる、普通の話を描こうと思った」みたいなことを言っているらしいので、ストーリー自体は、はっきり言って何ら目新しくはありません。『ポカホンタス』だとか『ダンス・ウィズ・ウルブス』だとか『ラスト サムライ』だとか『もののけ姫』だとか『風の谷のナウシカ』だとか言われちゃうのは分かります。でも、映像はスゴイです。パンドラの大自然は圧巻。夜に光る草花はリアルに腐海の森みたい。画面の隅々まで、この映画に関わった人たちの「情熱」がほとばしっちゃってます。映画がサイレンスからトーキーに、白黒からカラーに変わった時には立ち会う事はできませんでしたが(まぁ、生まれてなかったからね)、それに匹敵するぐらいの「映画の歴史」が変わる瞬間に立ち会えた気分。とにかく、観終わった後に鼻息は荒くなっちゃいます。しばらくたって思い返すと「バイオハザードで観たような生き物がいっぱい出て来たね」とか「出て来る動物の数、少な過ぎるよね」とか「なんであんなスゴイ機械がいっぱい出て来るのに車椅子は今のと変わらないのかね?」とかいろいろありますけど…。(2010年公開作品/原題 Avatar)

星は4つ。★★★★☆

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by aiko_kiz | 2010-01-09 23:25 | SF
“創造物”に固執する老人と“予知夢”を見る子供たち『マイノリティ・リポート』
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映画『ブレードランナー』『トータル・リコール』『スキャナー・ダークリー』の原作者であるフィリップ・K・ディック。彼のSF小説「少数報告」が原作の『マイノリティ・リポート』はトム・クルーズがあまり好きじゃないので、観るのを先送りしていましたがBSでやっていたので鑑賞。時は2054年、アメリカ・ワシントンDCでは増え続ける殺人事件の解決法として「犯罪予防局」を設立。「犯罪予防局」では“プリコグ”と呼ばれる予知能力のある3人の若者の予知夢を映像化し、事件を未然に防ぐという捜査を実施。そのおかげで6年間殺人事件が起らない社会になっていました。その「犯罪予防局」のチーフとして働くジョン(トム・クルーズ)は表向きは有能な捜査員ですが、裏では6年前に公営のプールで最愛の1人息子ショーンが神隠しにあってからドラッグを使用する毎日。妻のララ(キャサリン・モリス/『コールドケース』のリリィ!)ともこの事件がきっかけで別居しています。そんなある日、司法省から査察官ウィットワー(コリン・ファレル)が送られて来ます。「犯罪予防」に懐疑的なウィットワーはガムをくちゃくちゃ、ジョンにもあからさまな態度を。そんな時、いつものように“プリコグ”が見た予知夢を検証していると、そこには殺人を犯すジョンの姿が…。未殺人者を追う立場から、追われる立場になったジョン。ジョンは自分の信念の為に、“プリコグ”のリーダーであるアガサ(サマンサ・モートン)の助けを借りて、真相解明に走ります…。監督はスティーブン・スピルバーグ、主演はトム・クルーズ、そして音楽はジョン・ウィリアムズと揃った、さすがのビッグ・ バジェットっぷりで「近未来の世界」は、隅から隅まで抜かりないクオリティ。『26世紀青年』のおバカな未来も好きですが、『マイノリティ・リポート』の洗練された未来は出て来る小道具もいちいち面白いです。手につけたグローブで捜査するコンピューター、透明なモニター、前を通る人の名前を呼ぶビルボード(←煩わしい)、絵柄が動くシリアルのパッケージや、ハリポタの「日刊予言者新聞」のように写真が動く新聞などなど、観ていて楽しい。そしてスポンサーも多数ついてると思われます。2054年のジョンはブルガリのデジタル時計を身につけ、レクサスに乗り、GAPでお買い物。都心はいかにも近未来な車が走り、高層ビルが建ち並び、ハイテクを駆使したセキュリティシステムが整っているようですが、下町の庶民の家は現在と大して変わらないのが、なんだかリアリティを感じます。スピルバーグ監督作なのでさすがに楽しめるしストーリーだし、トム・クルーズ主演なので「ある意味」安心して観ていられます。でも、どんでん返しと言ってもこの程度なのね。やっぱり。(2002年公開作品/原題 Minority Report)

星は3つ。★★★☆☆
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by aiko_kiz | 2009-09-30 23:36 | SF
いろんなロボットがたくさん登場『ターミネーター4』
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ターミネーター4』を先行上映で観てきました。おなじみのT-600の他に、バイクと一体型みたいなモトターミネーターだの、水の中をくねくね進むハイドロボットだの、どでかいハーベスターだのいろんなロボットがたくさん登場。戦闘や爆発シーンは大迫力。見事に復活させた若き日のカリフォルニア州知事もすごく自然で「さすがILM!」です。ストーリーの展開にもそれなりにドキドキさせられ、VFXもりもりのシーンはそれなりに見ごたえはありますが、ロボット 対 人間という「勧善懲悪」なストーリーに「奥行き」が感じられず…(「ターミネーター」の世界観は十分楽しめますが)。機械人間マーカスの苦悩も大して感じられず…。「荒廃した都市」や「そこで必死に生き延びる人たち」の図は某ゾンビ映画などでもう何度か観たような…。ジョン・コナーの嫁ケイトが妊娠していたり、機械人間マーカスの過去が気になったり、ジョン・コナーの父になるカイルがなぜ子供2人きり(あの女の子はカワイイ)であの場所にいたのか? など、ストーリーとは関係ないところで、なんだか気になるところがたくさんあって、これからも続編や番外編などたくさんシリーズ作品が作れそうだなぁ。と、思ったらジョン・コナー役のクリスチャン・ベールはこのシリーズ3作品への契約を済ませており、『ターミネーター5』の製作は決定しているんだとか(あ、これは新3部作の初まりなのね)。『カイル・リース クロニクルズ』とかも作ればいいのに。(2009年公開作品/原題 Terminator Salvation)

星は2つ。★★☆☆☆
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by aiko_kiz | 2009-06-07 02:25 | SF



主に「映画のおはなし」と時々「にがおえ」 Blah! Blah! Blah!
by aiko_kiz
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