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カテゴリ:DOCUMENTARY( 4 )
どうせ食べるなら知っておいた方がいいこと『いのちの食べかた』
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またしても、たまたまやっていたのを何となく観始めたら最後まで観てしまった『いのちの食べかた』。この映画が話題になっていたのは知っていたのですが、こんな映画だったとは!実はドキュメンタリー映画ってあんまり観ません。特に社会的なものは。なぜならドキュメンタリーは真実だけれど、やっぱり映画であり人が製作したものだから、誰かの思想がそこには反映されいて、その意見を押し付けられることには何となく違和感が。でもこの映画を観始めてビックリ!いっさいの音楽、ナレーションがありません。この映画が描くのは「植物がどうやって食べ物になるか?」「生き物がどうやって食べ物になるか?」そして「その現場で働いている人が食事を取るシーン」、それだけ!何もジャッジしないし、何のエクスキューズもありません。ただただ現実を見せる、そして見た人に考えさせる、すごい映画!出て来る食べものは、鶏肉や卵、豚肉、牛肉、鮭、トマト、リンゴ、アスパラ、岩塩などなど。野菜はともかく、お肉のシーンはちょっと衝撃的。野菜と同じように扱われるヒヨコやコブタ…。この映画で初めて見たキアニア牛っていう種はとってもマッチョ。不自然な体をしています。そのため自然分娩が難しく、子牛は帝王切開で生ませるんだとか(このシーンも出て来ますが、けっこうワイルド)。でもちょっと調べたらイタリア・トスカーナの名産で高級食材らしいです。なるほど、だから帝王切開なんていう面倒な方法を取ってでも生産するわけですね。屠殺のシーンはある程度想像できていたけれど、すごく機械化されていることにビックリ。ざっくりお腹を切る装置、巨大なチェーンソー、剥いだ皮をクルクルと巻き取る装置…。そして気になる作業する人たち…。フックにかけられやって来るブタの豚足をでかいペンチみたいなので、かったるそうに切り落とす係の女性は、毎日ちょっきん、ちょっきんやってるのか…。毎日大量の血にまみれて働く人の嗅覚は正常なのか…。この映画を観て「もうお肉が食べられないよ〜」って言うのも「もうオーガニック食材しか口にしないっ」って言うのも「そんなの関係ねぇ」って言うのも簡単ですが、知ってしまったからには考えてしまう色んなこと。私たちは生きてるものを食べないと生きていけないわけですから、食べものになった後でもなる前でも、敬意を払い感謝しなくては。でも音楽が無いと、ちょっと眠くなっちゃうのも事実。アスパラのシーン、観た記憶が無い…。(2007年公開作品/原題 Unser täglich Brot 英語題:Our Daily Bread)

星は4つ。★★★★☆

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by aiko_kiz | 2011-09-01 23:33 | DOCUMENTARY
NYアート界のマスコットのラブストーリー『ハーブ&ドロシー』
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横浜美術館でやっている「横浜美術館塾 『アートへの情熱』シリーズ第2回「ハーブ&ドロシー」上映会」というイベントに参加して、ドキュメンタリー映画『ハーブ&ドロシー』を観て来ました。上映後は監督さんと館長さんと学芸員さんのお話も聞けて面白いイベントでした。ハーブ&ドロシー・ヴォーゲル夫妻のことは何かの記事で読んだ事があって、その夫妻のドキュメンタリー映画のことも何かの記事で読みました。でも、監督さんがNYに暮らすニッポンジン女性だとは全く知らず。これまた何かの記事で横浜美術館で上映会をやることを読んで、メール申し込み日の12時を過ぎてすぐに応募しました!(先着だったので) NYアート界のマスコットのような存在のハーブ&ドロシー・ヴォーゲル夫妻。ハーブは郵便局で、ドロシーは図書館で働く普通のカップル。現在ハーブ88歳、ドロシー75歳になる2人は結婚してから約30年もの間、自分たちの所得で買える範囲のアート作品をこつこつと集め、猫のアーチーと暮らす1LDKのアパートメントには壁から天井までアート作品でいっぱい。そんなアートへの情熱と独自の目利き、アーティストたちとの交流でNYアート界で知られることになったハーブじいちゃんとドロシーばあちゃんの映画です。チャーミングな老夫婦の温かいドキュメンタリー。アートに興味が無くても(溢れる夫婦愛!)、アートに興味があっても(クリスト&ジャンヌ=クロードやリチャード・タトルなどの作品がいっぱい!)、どちらでも楽しめる映画です。アメリカに1つしか無い国立美術館に2000点以上もの作品を寄贈したことで、世界的に有名になったらしいのですが有名になってもライフスタイルを全く変えず、作品を売ってお金に換えることに全く興味が無い夫妻。なんだかそんなライフスタイル自体がアートになってしまっているかのように思えます。この映画を撮った佐々木芽生(めぐみ)監督は今までに映画を撮った経験はが全くなかったらしいです。おまけにアートの知識もほとんど無し、「ヴォーゲル夫妻の事を日本に紹介出来たら…」と思って始めたことがこんなステキな映画になってしまったそうです。しかしその為、予算は当初の4倍(50万ドル)もかかってしまい、監督のNYのアパートメントは今でも抵当に入っているとか! おまけに今回、日本で上映するにあたっては配給会社が見つからずに自主配給なんだそうです!!ちょっとでもサポートになればと、Tシャツを購入。監督のサインももらっちゃいました。そんな背景もあり、いろんな人のいろんな思いが詰まったこの映画、寒くなって来たこの時期に最適な心が温かくなる映画です。オススメ。(2010年公開作品/原題 Herb and Dorothy)

星は4つ。★★★★☆

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by aiko_kiz | 2010-10-01 23:34 | DOCUMENTARY
名物編集長と働く仲間たち『ファッションが教えてくれること』
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アメリカ版「VOGUE」誌の編集長を20年間勤める伝説的な編集長アナ・ウィンターのドキュメンタリー『ファッションが教えてくれること』を観てきました。ファッション業界で一番、影響力のある女性アナ・ウィンターは映画『プラダを着た悪魔』でメリル・ストリープが演じた鬼編集長のモデルになったと言われていて、ファッションに興味がない人たちにも知られる存在になったお人。大英帝国勲章も授与されている、ボブカットにサングラスのパワフルな「デキル女」は想像してたよりも普通の女性でした。雑誌で一番重要な「9月号」。この映画はその「2007年9月号」の締め切りの5ヶ月前から校了までアナと周りのスタッフを追いかけます。先見の明を持ち、エディターたちの練り足りないアイディアをバッサバッサと切り捨て、世界中を飛び回り、一流デザイナーにアドバイスし、ニーマンマーカスのお偉いさんにも頼りにされながらも、娘に「私はファッション業界には興味がない」と言われてちょっと悲しそうな「母親の顔」もチラリ。でも、この映画の隠れ主人公は「VOGUE」のクリエイティブ・ディレクターのグレイス・コディントン。「VOGUE」のスタッフクレジットでもアナの次に名前が載っている女性です。彼女は元モデルでアナと同じイギリス人、そしてアナと同時期からアメリカ版「VOGUE」誌に関わりアナを支える右腕スタッフ。お互いに尊敬し合い、酸いも甘いも知り尽くした関係です。でもやっぱり立場はアナの方が上。自信のあったカットをアナにあっさり却下され(ステキなのに…)、悔しがる姿を見るとどうしてもグレイス側に立ってしまいます。グレイスはロマンティックでストーリー性があって気品あるページ作りが得意。彼女の手がけたページはとてもステキです。今年の「VOGUE」の9月号はお家にあったので引っ張り出して来て再確認。意識して見ると「これはグレイスのページだな」って分かります。やっぱりステキ。そんな2人の共通点は「ファッションへの情熱」なのでは。私も一応、ファッション誌を出版する会社で働いた経験があるので、何となくですが分かりますが、終わりのないような忙しさは半端無い業界。そんな中で長年働いて行けるのはやっぱり「ファッションへの情熱」と「VOGUEへの愛」があればこそだろうなぁ。アナ本人も言っている最大の強みである「決断力」で魅力ある誌面を作り、ファッション・デザイナーを育て、ファッション業界だけでなく、立場を生かして社会にも(この映画では出てきていませんが、エイズなどのチャリティも積極的にしています)貢献する姿はホント尊敬いたします。この映画には『プラダを着た悪魔』でスタンリー・トゥッチが演じたナイジェルのモデルになったアンドレ・レオン・タリーも登場、グレイスに並ぶアナの右腕らしいです。アナに「痩せろ」と言われて始めたテニスには、ルイ・ヴィトンのラケットケースにルイ・ヴィトンのタオル、ピアジェのダイヤでキラキラな腕時計(テニス用!)で登場。興味深いブリンブリンな黒人のでかいおっさんです。この1年間、のんびりしてきた私。この映画を観て「働かなきゃいかん」としみじみ思ったのでした…。(2009年公開作品/原題 The September Issue)

星は3つ。★★★☆☆
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by aiko_kiz | 2009-11-26 23:44 | DOCUMENTARY
The “KING of POP”『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』
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マイケル・ジャクソンの幻となったロンドンでのコンサート「THIS IS IT」。そのリハーサル風景を収めたドキュメンタリー映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』をIMAXで観て来ました! 初IMAXだったのですが、ものすごい音の良さに感動。この映画には最適でした。普段、ドキュメンタリー映画は好んでは観ません。ここ数年で観たのも、マイケル・ムーア監督作品や『スーパーサイズ・ミー』ぐらい。マイケル・ジャクソンも好きでCDは何枚か持っていますが、この映画も友達が誘ってくれたから「行こう」と思ったのであって、一人ででも観に行ったかと考えれば……。それでも観終わった後はマイケル・ジャクソンの偉大さを再実感し「観てよかった」と思いました。映画はリハーサル風景が中心。その間にコンサートで使われる予定だった映像が撮影シーンなどと挿まれます。「SMOOTH CRIMINAL」や「Thriller」のPVのニューバージョン(?)も観ることができます(「SMOOTH CRIMINAL」では『ギルダ』のリタ・ヘイワースや『三つ数えろ』のハンフリー・ボガードと共演)。若いダンサーを引き連れて歌い踊る「They don't care about us」から、一人でしっとりと歌い上げる「Human Nature」やJackson 5の「I'll Be There」まで。マイケルがスタッフと会話する姿も映し出されており、その物腰や態度から優れたリーダーだったんだなぁ。と思いました。この映画では、マイケルのパフォーマンスはもちろんすばらしいのですが、印象的だったのが周りのスタッフたち。マイケルに憧れてダンスを始めた若いダンサーやシンガー、いい歳したミュージシャンや技術者たちがみんな目を輝かせて「マイケルと仕事が出来ることの喜び」を語る姿。キラキラしてます。この映画の公開に対して一部のファンから「完璧主義者のマイケルがリハーサル風景を公開されることなんて望むはずがない!」と反対運動(This is not なんだとか)が起こっているらしいですが、マイケルのコンサートを最高のものにしようと尽力した人たちのためにも「日の目を見る機会」が出来てよかったのでは? ちなみに映画館には、シルバーのグローヴを身につけた人や赤いレザーのライダースジャケットを着てる人とかマイケルのプチコスプレをしてる人がいて、そんな人を見つけるのも面白かったのでした。私もやっぱりスパンコールのベストでも着ていけばよかったかな。ともかく、LOVEが溢れるマイケル・ジャクソンの偉大さを感じた111分でした。God Bless you! (2009年公開作品/原題 THIS IS IT)

星は4つ。★★★★☆

※でもこの映画を観終わった後、久しぶりに観たくなったのはウィアード・アル・ヤンコビックのコレ…。
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by aiko_kiz | 2009-10-29 23:49 | DOCUMENTARY



主に「映画のおはなし」と時々「にがおえ」 Blah! Blah! Blah!
by aiko_kiz
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