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18つの花の都パリのおはなし『パリ、ジュテーム』
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3月に観た『ニューヨーク、アイラブユー』の前作的な映画『パリ、ジュテーム』を観ました。まるでパイ生地が何層にも重なり合って美味しくなるミルフィーユのような映画。お話の数はNYが11つだったのに対してパリは18つと多め。でも全部5分程度なのでとてもテンポはいいです。パリの20区のうちの18区が舞台。パリは1度しか行ったことがなく、NYよりも地名を聞いてもどんなところかピンと来ない…(NYにだって行ったこと無いんですが)。そこが東京で言う麻布なのか浅草なのか新大久保なのか…が分かれば、もっと楽しめたのかな。とは思いました。でも、知らなくても十分心にじ〜んとくるアムール溢れるおはなし18つ。全体的にNYよりもブラックユーモアやウィットに富んでいる印象。NYでは日本人監督では岩井俊二(『Love Letter』)が参加していましたが、パリでは諏訪敦彦(『M/OTHER』)が参加。どれも印象深いお話なのですが、わたしのお気に入りはグリンダ・チャーダ監督(『ベッカムに恋して』)のスカーフを巻いた移民のイスラム教徒の少女(レイラ・ベクティ)と高校生の少年(シリル・デクール)の淡い恋物語「セーヌ河岸」、ジョエル&イーサン・コーエン監督(『ノーカントリー』)の一人旅のアメリカ人観光客(スティーヴ・ブシェミ)の災難「チュイルリー」、ウォルター・サレス監督(『モーターサイクル・ダイアリーズ』)のベビーシッターとして働く移民の若い母親(カタリーナ・サンディノ・モレノ)の切ない「16区から遠く離れて」、アルフォンソ・キュアロン監督(『トゥモロー・ワールド』)のただ道を歩くおっさん(ニック・ノルティ)と若い女(リュディヴィーヌ・サニエ)の会話だけの「モンソー公園」、オリヴァー・シュミッツ監督(『マパンツラ』)のホームレスの男(セイドゥ・ボロ)と新米救急隊員(アイサ・マイガ)の悲しい「お祭り広場」、トム・ティクヴァ監督(『パフューム ある人殺しの物語』)の盲目の少年トマ(メルキオール・ベスロン)とアメリカ人新米女優フランシーヌ(ナタリー・ポートマン)のフレッシュなラブストーリー「フォブール・サン・ドニ」。特にお気に入りなのは、ただニック・ノルティとリュディヴィーヌ・サニエが歩きながら会話しているだけの「モンソー公園」。始め、この2人の関係性も、話しに出て来るギャスパールという名の男が何者なのかも全く分からず…「???」に。でも最後に気持ちの良い「な〜るほどね!」がやって来ます。でも個人的には犬のフンだらけのパリなのに「犬の出演」が全く無く、「犬の存在」が感じられたのが一番最後のアレクサンダー・ペイン監督(『サイドウェイ』)+マーゴ・マーティンデイルの「14区」だけだったのが、かなり不満。パリでは地下鉄にも犬と乗れるのに!(2007年公開作品/原題 Paris, je t'aime)

※パリにもNYにも出演したナタリー・ポートマンは次回の上海にも出演するんですかね?

星は4つ。★★★★☆

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by aiko_kiz | 2010-06-28 23:39 | DRAMA
フリン神父は何をして何をしなかったのか…『ダウト〜あるカトリック学校で〜』
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第81回アカデミー賞では主演女優賞(メリル・ストリープ)、助演男優賞(フィリップ・シーモア・ホフマン)、助演女優賞(エイミー・アダムス、ヴィオラ・デイヴィス)、脚色賞と4部門もノミネートされた『ダウト〜あるカトリック学校で〜』。この映画の脚本・監督のジョン・パトリック・シャンリーの戯曲で、トニー賞と、ピューリッツアー賞を同時受賞して話題になった舞台『ダウト - 疑いをめぐる寓話』の映画化。劇作家、脚本家に監督までやっちゃうシャンリー監督は私の好きなシェールの『月の輝く夜に』の脚本も手がけています。ある1人の「疑惑(Doubt)」から浮き出される人間の芯…。ケネディ大統領が暗殺された次の年のブルックリン(NY)にあるカトリック学校が舞台。ボールペンの使用も禁止する厳格なシスター・アロイシアス(メリル・ストリープ)は生徒から恐れられる校長先生。それとは逆に、進歩的で柔軟なフリン神父(フィリップ・シーモア・ホフマン)は生徒からの人気者です。ある日、まだ若く熱心な新米教師シスター・ジェイムズ(エイミー・アダムス)は学校初の黒人の生徒でフリン神父の礼拝で侍者を務めるダニエル(ジョセフ・フォスター二世)がフリン神父に会った後の様子がおかしかったことなどから、ちょっとした疑問を持ちシスター・アロイシアスに報告します。シスター・アロイシアスはフリン神父を呼び出し、何があったのかを問いただします。事情が分かりスッキリしたシスター・ジェイムズとは違い、フリン神父の言うことを信じないシスター・アロイシアス。シスター・アロイシアスはフリン神父とダニエルとの“不適切な関係”を強く疑い始め(ホントに今でも神父の子供への性的虐待は多いみたいだからね…)、その疑いはやがて証拠もないのに確信に変わって行きます。そして、ダニエルの母親であるミラー夫人(ヴィオラ・デイヴィス)を呼び出したシスター・アロイシアスはミラー夫人の口から衝撃的な事を聞かされ……。観ていてとてもイライラしました。信念の女をいやらしく演じたメリル・ストリープの「首を締めてやりたい!」と(いろんな意味で)何度思ったことか(上手過ぎるメリル・ストリープ。途中で小賢しく思えてきちゃった…)。その反面、同じ神に仕える者でありながらも女性だというだけで弱い立場に疑問も…。堅物鉄女シスター・アロイシアスと、表向きはにこやかだけど、ちょっとうさん臭くもあるフリン神父の対決(どうでもいいけど、爪は切った方がいいぞ)。その間をオロオロする瞳がキレイなシスター・ジェイムズ。そして、当時のアメリカの影を象徴するミラー夫人…。4人の人間が体当たりする様は観ていてとても胸が重くなります。フリン神父はやったのか or やってないのか、何が正しくて何が間違っているのかを考えると、考えがグルグルグルグル回り続けてしまいます。私が一番印象的だったのはダニエルの母親のミラー夫人。黒人であり、弱い立場にある女性であり、息子を忌み嫌い殴る夫を持ち、おまけに息子は…。親として息子に少しでもいい学校を卒業させたい、大学に行かせたい、自分以外の保護者が欲しい、息子のためになるならキレイごとなんて言ってられない!という状態は想像を絶するほど過酷だろうなぁ。このミラー夫人とシスター・アロイシアスのシーンはこの映画の最大の見せ場かも。フリン神父を追放したことでシスター・アロイシアスが背負った“罪”に泣き崩れるシーンに涙。そしてまた、グルグルグルグル考えるのです…。(2009年公開作品/原題 Doubt)

星は3つ。★★★☆☆

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by aiko_kiz | 2010-06-21 23:57 | DRAMA
サマンサとアブダビ!『セックス・アンド・ザ・シティ2』
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楽しみにしていた『セックス・アンド・ザ・シティ2』!!レディースディに行って来ました。たぶん公開中のレディースディにもう1回くらい観に行くような気がするこの映画、話しの内容はともかく、期待を裏切らない画面の隅々まで女心をくすぐるファッションやアイテムが満載、キラキラキラキラ…(満席で観客の9割は女子でした)。前作の映画『セックス・アンド・ザ・シティ』から2年後、キャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)は夫ビッグ(クリス・ノース)との生活に刺激が無くなり、サマンサ(キム・キャトラル)は更年期障害に苦しみ、ミランダ(シンシア・ニクソン)は新しい職場の上司に悩まされ、シャーロット(クリスティン・デイヴィス)は2人の娘の子育てに疲れ果て、おまけにノーブラ・ナニーのエリン(アリス・イヴ)と夫ハリー(エバン・ハンドラー)との“ジュード・ロウ”を心配。そんな時、サマンサがスミス(ジェイソン・ルイス)の映画の出資者のアラブの富豪から「アブダビ旅行」に招待され、4人はゴージャスな「アブダビ旅行」へ。そして、アブダビの市場で、キャリーは元カレのエイダン(ジョン・コーベット)に偶然再会します…。とにかく前作よりも今作は衣装がカラフル!そして、ゴージャス!!(な気がします)。アラブが舞台ということで、4人のキラキラなリゾートファッションがステキ。なにしろ衣装代だけで$10ミリオン(9億円)…。2年かけてコーディネイトしたキャリーとビッグの新居のインテリアもステキステキ♥。もちろん、いつも通りの突っ込みドコロも満載!(サマンサの旧日本兵風な帽子に水筒のスタイルって…)女子なら見ていて本当に飽きない映画です。ただ、画的なオモシロさはあるものの、ストーリーが…。どこに行ってもいくつになっても変わらないサマンサは“あっぱれ”だし、みんなで行く旅行に張り切りまくるミランダもチャーミング、離婚や流産を乗り越えたシャーロットの家庭の悩みは現実的、だけれどキャリーは…。アラフォーにもなって結婚生活に「スパークル」が欲しいと夫にダダをこね、元彼とキスしちゃったと騒ぐキャリーには、ちょっと…。キャリーじゃなければただのワガママバカ女…でもキャリーだから、まぁ、いいのか…。母親になり成長したミランダとシャーロット、良い意味で変わらないサマンサと悪い意味で変わらないキャリー。今回のキャリーにはちょっとイライラさせられました(今回の主役はサマンサだね)。そんなキャリーに不満はあるものの、スタンフォードとアンソニーの結婚、個人的に大好きなライザ・ミネリの「Single Ladies」や、4人がカラオケで「I am Woman」を歌うシーンは感動。映画を観た後、GyaO!でドラマの「セックス・アンド・ザ・シティ」のシーズン156を見直してしまいました。もちろん、この頃と比べたら4人が劣化した感は否めないけれど一緒にファンも歳取ってるんだから、そのあたりは問題無し(たぶん)。いつまでもキラキラしたこの4人が一緒にいるところが観たいのよね。Girls Power Forever! そして、犬好きとしてはシャーロットのエリザベス・テイラーと子犬たちが元気なのかが気になりました…。(2010年公開作品/原題 Sex and the City 2)

星は3つ。★★★☆☆

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by aiko_kiz | 2010-06-16 23:18 | COMEDY
もうひとつのバックマン家の人々『レイチェルの結婚』
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アン・ハサウェイがアカデミー主演女優賞にノミネートされた(その年の主演女優賞はケイト・ウィンスレット『愛を読むひと』)『レイチェルの結婚』を観ました。女優としての力量を示しノミネートされただけあって、さすがアン・ハサウェイの元薬物中毒者の(いろんな意味で)痛々しいキムは印象的。おまけに『羊たちの沈黙』『フィラデルフィア』以降あまりパッとしていなかった(らしい)ジョナサン・デミ監督の久しぶりにパッとした作品でもあります(たぶん)。薬物中毒者のリハビリ施設から姉レイチェル(ローズマリー・デウィット)の結婚式の為に里帰りしたキム(アン・ハサウェイ)。久しぶりに戻った実家は、姉がウェディングプランナーに任せず、全て自分と友人たちとで結婚式の準備をしているために多くの人で大にぎわい。父親ポール(ビル・アーウィン)が暖かく迎えてくれるものの、どこかギクシャク。レイチェルの親友エマ(アニサ・ジョージ)は露骨にイヤな顔をされ、実の娘の結婚式に出席したのにどこかそっけない母親アビー(デブラ・ウィンガー)…。姉の結婚にお祝いムードながら、どこか陰鬱なムードただようバックマン家。どこの家族にも思い出したくない過去の一つや二つはあるでしょうが、この家族の過去はかなりヘビーです。離婚した両親、薬物中毒の妹…、私は長子なので完全に姉レイチェルに感情移入。もちろんキムが背負った十字架はとてつもない大きさだけれど、いまいちキムの言動には同情出来ず…、ううむ。姉妹を描いた映画は数あれど、こんなに見ていてツライ姉妹はあんまり居なかったような気がします。母と娘は精神的にも肉体的にもガンガンぶつかり合えますが、父親とはそうもいかず。娘2人の間で右往左往するパパが、本当にかわいそう(でもそんな姿がちょっとカワイイ、ビル・アーウィン)。ホームビデオが差し込まれたり、ドキュメンタリーの様な印象を受ける撮り方がしてあったり、なんだか始めちょっと酔ってしまうような演出、と思ったら本作は普通のビデオカメラで撮られてるんだとか。なるほど、家族ゲンカのシーンではリアリティが増しているような気がします。再生しようとする壊れた家族のアンハッピーエンド(?)な映画ですが、終始タバコをふかし、目の下にクマを作ってキムを熱演したアン・ハサウェイの演技はそれなりに見物です。ただ、妙にインターナショナルなレイチェルの結婚式が謎。ダンナは黒人(トゥンデ・アデビンペ)なのに結婚式のスタイルはインド風(でもコレがカワイイ!)、花嫁衣装もサリー、そして出席者も多人種…。NYなどの大都市が舞台だったら、なんとなく分かるような気もしますがコネチカットなのにね。何を意図しているのでしょう?なんだかそっちばっかり気になってしまいました。(2009年公開作品/原題 Rachel Getting Married)

星は3つ。★★★☆☆

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by aiko_kiz | 2010-06-10 23:58 | DRAMA
忠犬ハァティ公『HACHI 約束の犬』
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日本人から誰でも知ってるであろう渋谷の「ハチ公」の物語を原作にした『HACHI 約束の犬』を観ました。公開時のTVCMではリチャード・ギアの“HACHI”の発音に気を取られて、なんだか印象が薄くなっていたハチ役の秋田犬がものすごくカワイイ〜。ほとんど「円らな瞳の健気な秋田犬」のみの1時間半。でも、愛犬家しか観ないであろう映画だから(たぶん)それで良し。日本の山梨県のお寺から、なぜかアメリカの田舎町にオリエンタルな竹籠に入れて送られた1頭の秋田犬の子犬。ところが道中、宛名タグが取れ扉が開いてしまい駅で迷い犬に。そこに丁度、出張帰りの大学教授パーカー・ウィルソン(リチャード・ギア)が通りかかります。犬好きな教授は思わず子犬を抱き上げ、駅長(ジェイソン・アレクサンダー)の元に迷い犬が居たことを伝えますが、駅で預かる事は出来ないと断られてしぶしぶ自宅に連れて帰ります。妻のケイト(ジョアン・アレン)はイヤな顔をしますが、娘のアンディ(サラ・ローマー)とは仲良しに。パーカーは同僚のケン(ケイリー=ヒロユキ・タガワ)から秋田犬のことを色々聞き、ますます子犬に情が移ってしまいます。そして、首輪に漢字の「八」と書かれていた事から子犬を「ハチ」と呼ぶ事に。パーカーが「ハチ」と楽しそうに戯れる姿を見たケイトは結局「ハチ」を飼うことを許し、「ハチ」は目出たくウィルソン家の一員となります。その後のお話は「ハチ公」とほぼ同じ。後半はひたすら待ち続ける「円らな瞳の健気な秋田犬」に涙涙涙です。観終わった後、愛犬を撫で回すこと間違い無し。映画ではフォレスト、レイラ、チーコという名前の3頭の秋田犬が「ハチ」を演じたんだとか。私は今までゴールデン・レトリバー、スプリンガー・スパニエル、ボストンテリア、そして今はフレンチ・ブルドッグと洋犬しか飼ったことが無かったのですが「和犬もかわいいなぁ。次に飼うなら和犬もいいなぁ。でも秋田犬は大き過ぎるから、柴犬かなぁ」とモクモクと妄想が広がりました。一言で言えば「犬バカ万歳」映画なので、犬があまり好きではない方にはお薦めしません。ちなみに中国語のタイトルは『忠犬小八』(なんだかかわいい…)。(2009年公開作品/原題 Hachiko: A Dog's Story)

星は3つ。★★★☆☆

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by aiko_kiz | 2010-06-06 23:29 | DRAMA



主に「映画のおはなし」と時々「にがおえ」 Blah! Blah! Blah!
by aiko_kiz
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