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法廷映画の最高傑作と呼ばれるシドニー・ルメット監督作『十二人の怒れる男』。私の苦手な白黒映画ですが、ストーリーと相まってむしろ白黒だからこその世界観が。スラム育ちの18歳の少年の父親刺殺事件の裁判の陪審員に選ばれた、年齢も職業もバックグラウンドも違い、それぞれの価値観や人生観や悩みを持つ12人の男たち。名前ではなく陪審員番号で呼ばれます。「有罪=電気椅子」となる事件の評決が出るまでの議論。ほとんどそれだけの96分です。法廷に提出された証拠や証言から考えると、どうみても有罪だと思われていた事件ですが、陪審員8番(ヘンリー・フォンダ)の「疑問」から有罪だと確信していた人たちの心もぐらつき始めます。始めは有罪11人 対 無罪1人だったのが、陪審員8番の論理的な意見に無罪に票を入れる人が1人増え、2人増え…テレビの前で私も白熱。選ばれた陪審員が全て白人の男性というところに時代を感じますが、公開から50年経った今観ても議論の行く末に引き込まれ、考えさせられ、単純に面白い作品です。陪審員制度が始まった日本。是非ご覧になることをオススメいたします。「疑問の余地があれば無罪」(1959年公開作品/原題 12 Angry Men) 星は4つ。★★★★☆
by aiko_kiz
| 2009-06-18 22:19
| DRAMA
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