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2009年 07月 01日 ( 2 )
人生の解毒剤『ジェイン・オースティンの読書会』
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5人の女性と1人の男性が6ヶ月かけて6冊のジェイン・オースティンの小説を読み、読書会を開くおはなし『ジェイン・オースティンの読書会』。実はジェイン・オースティンの小説って1冊も読んだ事がありません。でもそんなジェイン・オースティンの小説を1冊も読んでいなくても楽しめる、悩みながらも女性がイキイキとしている映画です。映画は18世紀ごろのイギリスの田舎町を舞台に小説を書くジェイン・オースティンの小説と対比させるような、大都会や現代社会を嘲笑するオープニングで始まります。読書会のメンバーは大型犬ローデシアンリッジバッグのブリーダーをし独身を貫くジョスリン(マリア・ベロ)、ジョスリンの親友で結婚20年にして夫から突然離婚を告げられるシルヴィア(エイミー・ブレネマン)、レズビアンで惚れっぽいシルヴィアの娘アレグラ(マギー・グレイス)、6回結婚をした年長者バーナデット(キャシー・ベイカー)、フランスかぶれの神経質なプルーディ(エミリー・ブラント)と、ジョスリンがシルヴィアを慰めるために誘った黒一点のグリッグ(『お買い物中毒〜』のヒュー・ダンシー/今年の9月にのクレア・デインズと結婚だってよ。ウェディングドレスはナルシソ・ロドリゲスだってよ)。ストーリーの中心はジョスリンとグリッグの恋の行方ですが、女優として一番オイシイ役はエミリー・ブラントのプルーディ! 始めはココ・シャネルを気取った神経質に髪を触ってばかりいるギスギス女だと思えたプルーディですが、夫との冷めた仲、不仲だったヒッピーの母親の死、18歳の教え子との恋などを抱える複雑な女性。『プラダを着た悪魔』で注目されたエミリー・ブラントですが、今や売れっ子なのも納得な演技です。それぞれに悩みを抱えた女性たちが、ジェイン・オースティンの小説を読んでいくと同時に、自分の人生を振り返り「前向き」になることで掴むハッピーエンド。ジェインオースティンを読んだからって、この映画の様に全てが上手く行く訳はありませんが、この映画を観て俄然ジェイン・オースティンが読みたくなりました! 「ル=グウィン」も! 読書会にも参加してみたい! 映画の中でグリッグがSFを食わず嫌いするジョスリンに薦め続ける「ル=グウィン」は「ゲド戦記」のアーシュラ・K・ル=グウィンなのですね。グリッグのオススメは「闇の左手」。両性具有者の星のおはなしだそうです(面白そう!)。明日あたり近所のBOOKOFFにでも行ってみよう(しかし、我が家の本棚には5、6冊の読まれ待ちの本が。「1Q84」もとっくにamazonから届きましたがまだ読めてない…)。(2008年公開作品/原題 The Jane Austen Book Club)

星は3つ。★★★☆☆

※ジェイン・オースティンの小説は1冊も読んだ事が無かった私ですが、これは好きで結構お世話になっています。
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by aiko_kiz | 2009-07-01 23:29 | DRAMA
残酷で痛々しい物語『愛を読むひと』
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ベルンハルト・シュリンクの「朗読者」の映画化『愛を読むひと』を映画の日に観てきました。原作を読んで大泣きしたこの作品。私の「読んで大泣きした小説ベスト10」に入ります。1位は大好きなジュンパ・ラヒリの「その名にちなんで」。これまた大好きなミラ・ナイール監督が映画化しましたが…。小説を原作にした映画は読者の頭の中にイメージが出来上がってしまっているので、難しいですね。映画の『その名にちなんで』では涙は一滴もこぼれませんでした。なので期待せずに観ましたが、さすが! オスカーを獲ったハンナ役のケイト・ウィンスレットのハンナは力強く、デビッド・クロスのマイケルは繊細で原作との違和感は無く観られました。15歳のマイケルと36歳のハンナとのラブストーリーでもありますが、それだけでは無く、第二次世界大戦後のドイツという舞台、ハンナのどうしても隠し通したかった秘密など「しょうがない」ことに翻弄された痛々しい2人のおはなしです。映画デビュー3作目にして全作がオスカー候補になったスティーブン・ダルドリー監督は『めぐりあう時間たち』に続き時系列を上手く操り、中年になったマイケルと少年の頃のマイケルを描き出します。一人の男の人生にこんなにも影響を与えたハンナという女性は、同性としてちょっと羨ましくもあり、彼女が自分に課したルールに納得できなくもあり、彼女の生き方が分からなくもなく…。悲しい結末ではありますが、最後まで自分のルールを貫いたハンナという女性は強く、気高さすら感じます。そんな女性への愛情と憎しみにまみれちゃったマイケルは、苦痛にのたうち回る気の毒な男なのでした。原作のマイケルからハンナへの置き手紙を巡って2人が喧嘩するシーンが印象に残っていたのですが、映画では出てきませんでした(そんな場面、ありませんでしたっけ?)。世の中「しょうがない」ことばかりだけれど、「しょうがない」では済まされないことは沢山あります。(2009年公開作品/原題 The Reader)

星は3つ。★★★☆☆
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by aiko_kiz | 2009-07-01 21:36 | DRAMA



主に「映画のおはなし」と時々「にがおえ」 Blah! Blah! Blah!
by aiko_kiz
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